2022.11.15
子どもの能力を伸ばそう!2⃣
前回に引き続き、子どもの能力を伸ばすついてです。
前回、“我慢ができる子”を育てましょうということをお伝えしました。
我慢はしつけの原点です。
意思が強い子というのは、我慢のできる子どものことです。
逆にわがままな子どもは、意思の強い子どもではありません。
自分の気持ちにセーブのきかない意思の弱い子です。
この原因はやはり親にあります。
子どもの意思を大切にしようと、
何でも子どものいいなりになってしまう親がいます。
これでは子どもは自分の欲求を満たしてもらえるため、
我慢することを学びません。
子どもの欲求というのは、常に満たされることに慣れると
制限なしで膨らんでいきます。
これを買ってもらえると、次にあれが欲しい、
簡単に買ってもらえると、今度はこれが欲しい、
とどんどんエスカレートしていきます。
こういうように欲求を満たされた子どもは、幸せだと感じるでしょうか?
答えはNOです。
子どもの精神状態は、決して満ち足りているのではなく、
かえって欲望が限りなく膨らみ、常に欲求不満の状態になっているのです。
我慢ができる子に育った子どもはどうでしょう。
がまんができる子は欲しがりません。
心の状態が欲しがらないように出来ているので、
欲求不満を抱え込まないのです。
子どもが望む前に、または子どもが望みもしないうちに、
次々におもちゃや食べ物を与えるべきではありません。
子どもの欲求不満は、与えられないから生ずるものではなく、
与えすぎることから生ずることを知っておいてください。
子どもに我慢させるのがかわいそう・・・
そう感じる方もいるかもしれません。
子どもをかわいがることと、
甘やかすことは一緒ではありません。
以前、こんな事例がありました。
小学校2年生の子どもが、登校拒否するようになりました。
今日は体育があるからいやだ。
学校の給食がいやだ、
と体を震わせて泣くのです。
すると母親もどうしたらよいか分からなくて一緒に泣いたそうです。
この子が3歳、4歳のときに、幼稚園の給食が嫌だと言いだしました。
その時、母親は「この子が、給食が嫌だと言うので、
特別に私の子どもだけ弁当を持たせてほしい」
と特別扱いしてもらいました。
子どものわがままを抑えようとせず、
我慢をさせてこなかったのです。
家でわがままいっぱいに育った結果、
小学生になってもわがままを抑えきれず、
とうとう親もこの子のわがままを抑えきれず、
一緒に泣く結果になってしまったのです。
大きくなって子ども自身が分かるようになってから
我慢をさせるのはいけません。
年齢が高ければ高いほど難しくなっていきます。
この時にはすでに習性になっていて、
どうにもできなくなってしまいます。
ですから、小さいうちから我慢を経験させましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんにも同じことが言えます。
赤ちゃんが泣いている時すぐに駆け寄って抱くのではなく、
手が離せない時は、「今お皿洗っているから、ちょっと待っててね。」
と声をかけ、母親が来るまで“待つ”ことをさせる。
これが我慢の始まりです。
忘れてはいけないのは、我慢できた時は、
抱きしめて我慢できたねとほめること。
まずは小さな我慢からはじめて、これを繰り返していきましょう。
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