2022.11.06
幼児教育はなぜ大切なのでしょうか?
皆様は幼児教育がどうして大切なのかご存知でしょうか?
大きな理由として「才能逓減の法則」というものがあります。
才能逓減の法則とは、「教育を早期に始めるほど、高い能力が育ち、
年齢が高くなるほど、能力を育てるには時間と努力が必要となる」というものです。
赤ちゃんは、人間が生まれてから年を取って死ぬまでの間で、
もっとも高い吸収力を持っています。
右脳を自然に使い、与えられた刺激を無条件に吸収します。
その刺激が豊かなほど、脳の回路は強固になります。
特に右脳が優位と言われる0歳から3歳までは「黄金期」といえ、
保護者様がお子様に学ばせようと努力しなくとも、
お子様は見たもの、聞いたものをどんどん吸収していきます。
左脳が働きだす3歳から6歳までの幼児期も、赤ちゃん期ほどでないにしても、
右脳と左脳を両方使い、少しのお遊びによって、高い素質を育てることができます。
しかし、この大切な時期に、保護者様がお子様の教育に手をかけず、
遊ばせておくだけにしてしまうとどうなるでしょう?
せっかく生まれ持った天才的な吸収力を発揮することなく、
また、その子本来の素質を引き出すことなく、
眠ったままにしてしまう可能性が高くなるのです。
もちろん、就学後に働きかけを始めても、大人になってからでも、
人間が学ぶのに遅すぎるということはありません。
ただ、天才的な幼児期に比べると、やはり時間と労力を多く必要とするのです。
1981年にヒューベルとウィーゼルは次の2つの発見により、
ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
①環境から受け取った経験が、脳細胞に仕事を与える重要な役割を果たしている。
②幼児期を過ぎてしまうと、この作業を学習する機会は失われてしまう。
ウィーゼルは次のように言っています。
「これは非常に重要な洞察だ。誕生から少年時代までの間は、特に大切な時期なのである。
この間に子どもは、視覚・聴覚・言語など、刺激の多い環境で生活を送らなくてはならない。
なぜなら、その後の人生で成長していくための基礎が、ここで築かれるからである」
神経生理学者ピーター・ハッテンロッシャ―も、
「子どもの思考力・知識獲得力を向上させたいと思うのなら、
幼年時代が特に重要な時期である」と言っています。
幼児期に適切な刺激を与えることが大切なことは、
このように多くの学者が訴えています。
お子様の本来の能力を活かし、保護者様が早くから少しだけ手をかけてあげるだけで、
お子様はストレスなく、いつの間にか高い素質を育て、
将来お子様が自分の意志で学び始めた時、大きな苦労なく力を伸ばすことができます。
幼児教育とは、決して、目の前のお子様の成果を求めるだけのものではありません。
お子様の将来のための、土台を準備することこそが教育なのです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。