2022.05.29
家庭学習においての基本的な取り組み
今日は先週からの引き続き「家庭学習の目的」からの
基本的な取り組み方法についてお話させていただきたいと思います。
家庭学習での基本的な取り組みとしては、やはりプリント学習ではないかと思います。
「書く」取り組みは、物事を論理的に考え、まとめ、表現する能力を育みます。
この力は、学力として必要なだけでなく、
将来お子様が社会に出た時に求められるものです。
例えば、国語の語彙力・作文力は、自分の考えをより相手に伝わる表現で
具体的に変換する力です。
計算力は瞬時に論理立てて思考する力といえるでしょう。
プリント学習について、保護者様が陥りがちな状況があります。
それは、知的な取り組みだからと言って、ついつい熱が入り、
お子様に無理強いしてしまうことです。
一度に大量のプリントに取り組ませることは、決して効果的ではありません。
以下のようなポイントをおさえることが大切です。
「プリント学習のポイント」
①正しい段階を追って与えると、素晴らしく発達する。
➁急に高い段階に導いても、効果は上がらない。
③ステップアップには優しい繰り返しが大切。
④毎日の継続が、優れた素質を定着させる。
⑤量を多く与える(1日の量は少なく、毎日続けることで大量になる)
つまり、お子様の発達段階に応じた内容のプリントを毎日少ない枚数で、
継続することで、無理なく自然とお子様の力を引き上げることができるということです。
ついついお子様の学習に対しては、「先へ先へ」という意識が前に出てしまいがちです。
どんどん内容を先に進めてしまうため、お子様がそのペースについていけず、
途中でつまずいてしまうのです。
そうではなく、お子様が楽に取り組めるステップを繰り返すことが重要です。
1度だけではだめ、2度、3度でもまだ足らず、4回繰り返すことで、
初めて本当に能力として定着したといえるのです。
この進め方は、とても回りくどい、遅々とした歩みのように見えるかもしれません。
しかし、「うさぎとかめ」のお話にもあるように、
真のゴールにたどり着くために大切なのは、
一歩一歩の歩みを確実に積み上げていくことです。
親としての焦る気持ち抑え、一見、遠回りに見えても、
日々の積み重ねを大切にしていきましょう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。