2021.05.16
幼児期に身につけたい学習の土台とは
七田式では幼児期に「基礎概念」を身につけていきます。
「基礎概念」とは、最も基本的かつ、重要な概念であり、
「色・形・大小・数・量・空間認識・比較・順序・時・お金」を
「幼児の10の基礎概念」として位置付けています。
これらは学習の要点でもあります。
これらの基礎概念は、学校でも学びますが、概念は頭の中で形成されるものであるため、
お子様にとって分かりにくい場合があります。
また、学校では全ての項目を、一人ひとり、時間をかけて教えるわけではありません。
基礎概念を理解することで、学習の土台が身につき、
その後の学習がスムーズに取り組むことができます。
例えばお子様に、「白いお皿を持ってきて」「二つ持ってきて」
と言っても「白い」「二つ」ということが理解できなければ、選ぶことはできません。
このように、基礎概念が身についていないと、
言われたことができないことが多くあります。
また、概念は活動の基礎となっているため、うまく形成されていないと、
自分の考えをまとめることができず、相手に自分の考えを
上手く伝えることもできません。
それはお子様にとって、大きなストレスとなります。
ではどのように「基礎概念」を学べばよいのでしょうか?
基礎概念は、日常の生活の中で、保護者様が意識的に話題に取り入れ、
実体験を通して学ばせることが大切です。
色を教えるのであれば、1色ずつ教えながら、お子様と一緒にぬり絵をしましょう。
まずは、基本の3原色(赤・青・黄)から教え、少しずつ増やしていきましょう。
形を教える際には、家の中や身近なもので、「このお皿は丸いね」などと教え、
「丸・三角・四角」などの簡単な形から教えていきましょう。
大小を教える時は、大きさの異なるものを見せ、
「こちらのほうが大きいね」などと教えます。
数を教える時は、階段を昇り降りする際、「1.2.3.」と10まで一緒に数えます。
その後、100まで数え、2とび、5とび、などと進めていきましょう。
量を教えるには、2つのコップに水を注ぎ、「こちらのコップの水が多いね」など、
量の多少を教えます。
空間認識を教えるには、「机の上に本があるね、下にはごみ箱はあるね」などと、
反対語はセットで教えていきましょう。
比較を教えるには、長さの違う色鉛筆を並べ、「こっちの方が長いね」と教えましょう。
高低、重軽、深浅、も理解させていきましょう。
順序は人形を並べ、前から「1番目・2番目・3番目」と一緒に数えます。
さらに「左から〇番目」なども教えましょう。
時は、「昨日・今日・明日」などの概念を教え、
カレンダーや時計を利用することをお勧めします。
お金を教えるには、おもちゃのお金を使い、お買い物ごっこをしてみましょう。
このように基礎概念とは、日常生活の中で、楽しみながら教えることが大切です。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。