2021.05.02
心のコントロールができるお子さまに
子育ての目標は何ですか?
と問われたら、皆様は何と答えますか。
私が考える子育ての目標は、自分自身の子どもをきちんと自立させることです。
そのために、私たち親は、正しいしつけをする必要があります。
しつけの中で最も重要なことは何だと思いますか?
それは「がまん」を教えることです。
自分の意志や考えをしっかりと持つことは大切ですが、
お子様のしたいようにさせていると、自分さえよければいいと考え、
自分のやっていることに責任の取れないお子様に育ってしまいます。
幼少期の頃から「がまん」を教え、自分と違う意見が出ても、一方的に否定せず、
自分の気持ちをコントロールできるお子様が、将来、社会に出た時に活躍できます。
ではどのようにして「がまん」を教えるべきなのでしょうか?
「がまん」を教えるのは、2歳になったくらいから「小さながまん」を教えていきます。
2歳以前の赤ちゃんは引き出しの中のものを投げ出したり、
物を落として割ってしまったり、いけないと注意しても、繰り返します。
これらは「童技」と言って、成長の段階で見られることです。
お子様に悪意があって、しているわけではありません。
ありとあらゆる物事に対する興味や関心からの探索行動なのです。
この時期を過ぎることで、自然となくなるものです。
ですからこの時期は見守ることが重要です。
「童技」が落ち着いてきたら、まずは、「小さながまん」をさせていきましょう。
なんでもすぐにしてあげるのではなく、「今は手が離せないから少し待っていてね」
などと、少しの時間、待ってもらうことが大切です。
そして、「がまん」ができたら、「ちゃんと我慢できたね。すごいね」と褒めてあげましょう。
お子様は、ほめられることで、「がまん」する心が育ち、自信にもつながります。
大切ことは、小さな「がまん」を積み重ね、大きな「がまん」ができるように
導いていくことです。
また、お子様に「がまん」を教えるときは、約束や決まりを決め、それを守ることです。
保護者様の役割は一貫性を持った子育てが必要です。
お子様が泣くからと言って、約束や決まりを守らず、思いを叶えていると、
「泣いたら何とかなる」と思い、「がまん」のできないお子様に育ってしまいます。
保護者様が、ご家庭のルールや決まりを守り、いけないことはいけない
と言う厳しさを持つことで、お子様の「がまん」の気持ちは、必ず育ちます。
お子様と向き合う時間を大切にしていただけたらと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。