2021.04.17
わくわく脳づくりのリアル体験情報
4月も半ば過ぎ、新緑の季節となってきました。
穏やかな気候に、外出計画を立てられている方も
多いのではないでしょうか。
コロナ渦ではありますが、十分な対策を取りながら、
子どもに、今しかできない体験をさせてあげましょう。
本日は、現在東京国立博物館で行われている特別展、
「国宝鳥獣戯画のすべて」をご紹介いたします。
「鳥獣戯画」実物はみたことはなくとも、おそらくほとんどの方が、
学校の教科書でご覧になったことがあるのではないでしょうか。
平安後期から鎌倉前期にかけて制作された、
京都市右京区の高山寺に伝わる戯画絵巻です。
特筆すべきは、全部で4巻からなる絵巻物で、
それを繋げると全長は約44mにもなります。
海外でも高く評価されている絵巻物で、
漫画やアニメのルーツとも言われています。
各巻の特徴は、
【甲巻】
山奥の渓流で飛び込んだり泳いだりと、
さまざまに水遊びを楽しむ莵と猿たちの姿から幕を開ける甲巻。
やがてその場面は野原へと移って弓の競技がはじまります。
右から左へと順に見て行く絵巻の特性を生かした物語描写が、
甲巻の最大の見どころにしてマンガの原点といわれる理由
【乙巻】
甲巻とほぼ同じ時期に描かれたとされている乙巻。
普段目にする馬や牛、犬や鶏といった動物たちのさまざまな生態とともに、
麒麟や龍、獏(ばく)や犀といった空想上の動物が数多く描かれています。
戯画といった雰囲気のほかの3巻に比べ、
明らかにシリアスな風情が漂っているのが、
乙巻の特徴。
【丙巻】
丙巻は前半と後半で作風ががらりと変わっています。
前半は僧侶と俗人が入り乱れて首引きをしたり
双六(すごろく)をしたりして戯れ遊ぶ様子が、
後半は猿が鹿に乗ったり、猿と蛙が蹴鞠(けまり)をする様子などが
描かれています。
甲巻のように擬人化された動物たちが人間の遊びを繰り広げている反面、
甲巻よりも莵が少なく猿とカエルが主人公になるなど大きな違いも。
【丁巻】
丁巻に描かれているのは人間のみで、僧侶や俗人、貴族などが、
老若男女、入り乱れて描き出されています。
それもほかの3巻とは明らかに違うラフなタッチで構成されており、
全面にわたって誇張された滑稽な表情がこれぞ「戯画」と呼ぶにふさわしい内容。
また石を投げ合う場面などに描かれる効果線はこれぞ漫画の技法の原点と言えます。
※日本文化の入り口マガジンより引用
今回、全巻の場面を一挙公開されています。
またとない機会ですので、このタイミングに足を運ばれてみては
いかがでしょうか。
日時指定の事前予約制になっていますので、
チケット予約は、下記からご確認ください。
https://chojugiga2020.exhibit.jp/
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