2021.04.11
からだのリズムを整えましょう
今日は日常の中で、大切にしていただきたい「早寝・早起き・朝ごはん」について
お話させていただきます。
私たち人間の身体は、自然のリズムに基づいて作られてきました。
生活の乱れは、お子様の成長にも大きな弊害をもたらします。
睡眠と朝食が脳にもたらす影響について今一度再確認して頂きたいと思います。
お子様の成長ホルモンは、眠っている間に分泌されているホルモンで、
骨を伸ばし、筋肉を増やし、怪我や病気の修復にも働きます。
成長ホルモンは、就寝後、初めに来る深い眠りの時に多く出ます。
また、「メラトニン」という、身体のリズムを整え、睡眠を促すホルモンは、
朝起きてから、15~16時間後に出てきます。
日中、外の光の中でよく遊んだお子さまは、夜のメラトニン分泌量が増加し、
よく眠ることができます。
その結果、成長ホルモンの分泌もよくなるのです。
この「メラトニン」は1歳から5歳ごろに多く分泌されますが、
それは、お子様が、目覚ましく成長する乳幼児期に
睡眠が大切なものだからだといえます。
朝、脳が目覚めるために大切なのは、「朝日」と「朝食」です。
朝日は25時間周期の生体時間を、周期24時間の地球時間に同調させるために、
大きな役割を果たします。
朝日を浴びることで、心の安らぎなどにも関与する、脳内のセロトニン神経が
活発になります。
すると、情緒も安定し、対人関係がスムーズになるので、
保育園や幼稚園・学校等でも楽しく過ごすことができるようになります。
大切なことは「早起きが心の安定をもたらす」ということです。
また、夕食を食べてから翌日の朝食までに、12時間程度の時間が空きますが、
朝食を抜くと、17~18時間ほど、脳へのエネルギーが供給されないことになります。
すると、貯蔵されたエネルギーは使われてしまい、身体が活動を控えようとし、
それが「疲労感」となり現れます。
菓子パンなどの、甘いものを摂取すると、急激に血糖値が高くなった後、
インスリンの過剰分泌により、低血糖を起こしやすくなります。
低血糖状態は、疲れ、無気力、集中力の低下、不眠、情緒不安定などを招きます。
糖は身体のエネルギーなので、低血糖になれば、低体温になり、
免疫力も低下するという悪循環に陥ります。
「早寝」ができない場合は、早起きをすることをお勧めします。
メラトニンがいつもより早く出ることで、夜、早い時間に眠くなり、
早寝の習慣を身につけられるようになるからです。
何より身体は大切です。
今一度、自分自身の身体と向き合い、身体にいいことを始めて頂けたらと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。