1. 「レッテル」をはがす

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2021.03.30

「レッテル」をはがす

「レッテル」をはがす

人間は自分や他人に、何か特定の固定したイメージを当てはめて、

その人が持つ他の面を見ることをしなくなる、

もしくは見ることができなくなってしまうことがあります。

これを「レッテルを貼る」と言い、社会生活を送る上で、

人間は関わる相手にレッテルを貼ってしまう傾向があります。

しかし、このレッテルは、その人の過去の断片的な情報から

イメージされたことであり、絶対的なものではありません。

ところが、このすでに貼られレッテルを、

人はなかなかはがすことができません。  

また、このレッテルは社会的に貼られるだけでなく、

家庭でも貼られます。

長男はこういう子、長女はこういう子、というように、

その子が過去に見せた姿から、

親が勝手に決めつけてしまっていることが往々にしてあるのです。

たとえば、挨拶しない事があると

「この子は人見知りで挨拶が苦手だ」

と親が勝手にきめてしまう。

本当は挨拶したいと思ってても先に親が

「ほら、こんにちはは? 人見知りで、ごめんなさい」

と先走って言ってしまうことで、

本人の挨拶するというチャンスを奪ってしまい、

「自分は挨拶が苦手なんた」と、

子ども自身にレッテルを貼らせてしまう、

という事も起こってしまうのです。

 

子どもはまだ成長途上の状態です。

今日出来なかったことでも、

明日は出来るということもたくさん起こります。

また、毎日、子どもと向き合っていると、

近すぎて見えない事もたくさんあります。

でも、子どもを改めて見つめてみましょう。

過去に撮った写真や動画、子どもの作品などを家族で見てみると、

「この時より、ずいぶん成長したね」

と成長を感じるところが多々見つかります。

そして、新たな子どもの姿を発見することかできるのです。

 

苦手だと思っいることも、取り組み方や関わり方を変えてみると、

実は「できる自分」を発見することがあります。

しかし、苦手と決めつけ、レッテルを貼ってしまうと、

「できる自分」は隠れたままです。

誰だって、いつでも、どんな自分にでもなれるのです。

 

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