2021.01.16
書く力がつくと、能力も育つ!
本日は、宇都宮教室から届いたレポートのご紹介から。
~宇都宮教室レポートより~
ある日、「先生、これ」と言って、
小学生の生徒さんが手紙を渡してきました。
お教室からの年賀状が届き、「返事を書きたい!!」
と思ったようでした。
実は、お母様には内緒で書いたようで、
『お手紙をもらいました』とお母様にお伝えすると、
「先生にも書いていたのですね。実は手紙を書くのが大好きで、
おじいちゃんおばあちゃんに、しょっちゅう書いているのですよ」
との事でした。
私(宇都宮教室講師)がもらったお手紙は、長い文章ではありませんでしたが、
ストレートな表現で、心に響く素敵なお手紙でした。
お母様が言うには「おじいちゃんおばあちゃんには、
便箋5枚以上書くこともあるのですよ」とのこと。
そのためか、レッスン中の文字を書く場面でも、
スラスラ書けるのかと納得しました。
普段から文字を書いていると、文字を書くことがまったく苦にならないのです。
~レポート、ここまで~
昨今、コンピュータの普及により文字を書く場面がどんどん減ってきています。
手書きよりもパソコンの文字入力の方が早くて楽。
文字の下手さもバレないし、漢字表記がわからなくなっても変換できるし。
そのように思われるお父様お母様も多くいらっしゃるのではないのでしょうか?
ではなぜ、子どもたちは字を習い、書くのでしょうか?
実は書くという行為は、脳のたくさんの場所が働くことで成り立つのです。
脳トレで一躍有名になった川島隆太先生の「脳を育てて夢をかなえる」という書籍には
[むずかしい漢字の書き方を書きながら覚えようとしているときの脳は、
まず左脳で、手を動かせという命令を出す運動野が働いています。
そのほかに場所や位置の関係を教えてくれる頭頂連合野が左右の脳で働いています。
紙の上で、手をどう動かしたらよいのかを考えるからです。
ものの形や名前、漢字の知識がしまわれている下側頭回も左右の脳で働いています。
そして脳の中で最も程度の高い働きをする前頭前野も
後部が左右の脳でたくさん働いているのです。]
と書かれています。
脳が活発的に働いている部分は、全体の3分の1ほどにもなります。
いっぽう、
[同じようにむずかしい漢字の書き方を目で見るだけで、
覚えようとしている時の脳は、ものを見る視覚野が左右の脳で、
漢字の知識の引き出しがある下側頭回、頭頂連合野、
そして前頭前野が左脳のみ三か所で働いています。]
とあります。
このときの脳は、書きながら覚えている時の脳とは比べものにならないくらい、
活発に働いている部分が少ないのです。
これでわかることは、書きながら覚えようとすると、
脳のたくさんの場所が働くため、
はやく正確にたくさん覚えることができるということです。
字を書くということを、面倒くさがる子どもたちが増えています。
しかし、私たちの脳は、使えば使うほど、活発に働き、
より能力を発揮していきます。
線書き、文字書き、ぜひご家庭でお子様のご年齢に合わせて
楽しく取り組んでみてください。
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