2021.01.06
感じる心を育てよう！
カムチャツカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
これは、詩人谷川俊太郎さんの「朝のリレー」という詩です。
とても素敵な詩です。
学校の教科書にも採用されてもいたので、ご存知の方も多いのでは
ないでしょうか。
あるいは、某コーヒーのCMでも話題となったので、
ご覧になったことあるかと思います。
この詩を読むと、地球は一つで、世界は繋がっているということを
改めて感じさせてくれます。
いま、新型コロナウイルス感染症で、自身の目の前の事だけに心が向かいがち。
そんな時だからこそ、世界規模で、地球規模で、想い描ける心、
利他の心、人を思いやれる心、育てていきましょう。
某CMは、２つヴァージョンがあります。
子どもの寝顔編が、とても素敵です。
ぜひ、ご覧になってみてください。
「朝のリレー」で表現されている時間的な概念は「いま」ですが、
過去といま、そして未来といった時間の繋がりも「リレー」するのだと思います。
子どもたちの輝く未来へ繋げていきましょう。
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