2020.11.30
物語はおもしろい!
今、読書離れや活字離れがさけばれています。
小学生に「図書室の本で好きな本は何?」と聞くと、
「織田信長!豊臣秀吉!」と答える子が多くいます。
「日本の武将だね、伝記ものが好きなんだね」というと
「だって、マンガだから楽に読めるんだよね」との答え。
なるほど、時代背景もマンガの絵を見れば一目瞭然。
確かに楽に頭の中でイメージできると思いました。
「他には? 物語は読まないの?」とたずねると、
あまり読まないとの答え。読めば面白いのに・・・
何かきっかけがあればと探していたところ、
地域の生活情報誌に小学校の学校図書館司書の方の
コメントが載っていました。それによると、
「子どもたちは本と触れ合う機会も多く、
近くで見ていると“子どもは本が好きなんだなぁ”と感じています。」
とありました。
私たちの住んでいる地域では、全小・中学校に図書室がついており、
学校図書館司書の方が配置されているそうです。
本が身近にある環境は整っているのに、
物語を手に取る機会が少ないのはなぜでしょうが?
まず、なぜ伝記マンガを手に取り読んでみたかを考えてみました。
・聞いたことがある人物の名前が背表紙にあったから
・友達が面白いと教えてくれたから
・マンガだから楽に読めるよと教えてもらったから
・歴史に興味があったからなどなど
興味、好奇心があったので手に取ったようです。
それに比べて物語は
・表紙を見ただけでは面白いかわからない
・友達も読んだことが無いから誰も推薦しない
・文字が多くて難しそうなどと言われてしまいがちです。
もちろん、伝記マンガを読んではいけないわけではありません。
しかし、色々なジャンルの本を読んでもらいたいと思うのです。
本を読むというのは、自分と向き合うことなのです。
知らない自分や知らない世界に出会ったり、
いろいろなことを想像してワクワク・ドキドキしたり・・・
その気持ちは、大人になっても心の中に生き続けて、
読書で育まれた表現力や知識、感性は
未来を生きる上での支えになってくれると思います。
何も目新しい本を探す必要はないのです。
世の中には何十年と読み継がれてきた“名作”と言われる本があります。
多くの子どもたちを夢中にさせてきた本は、
物語を読むことの楽しさを教えてくれます。
図書館、図書室の司書さんにたずねてみてはいかがでしょう?
一冊読んで物語が好きになれば、
興味を持って次々に読んでいくことでしょう。
お子さんが本を持ち帰ったら、
「面白そうだね」「面白かったところを教えて」
と本の話をしてみましょう。
ご家庭でそんな話が出来ればステキですよね。
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