2020.08.08
イヤイヤの時期に持つとよいルール
「少し前までは、私の膝の上で楽しくレッスンを受けていたのに、
最近急に「イヤイヤ」が多くなり、親としてどのように対応したらよいのか
迷ってしまいます。」
順調に発育しているからこそ、子どもの「イヤイヤ期」がやってきます。
赤ちゃんが言葉をしゃべるようになり、
単語や2語文が出てくる頃には「イヤ」という言葉も身に付けます。
自己主張が出来るようになるのです。
イヤイヤの時期を避けて通ることは出来ません。
この時期を上手く乗り切るには、
親がルールを持って子どもに接することがとても大切です。
例えば、子どもが理由もなく
「レッスンに入りたくないイヤイヤ」を主張した場合、
子どもの気持ちを汲み取ろうと、
「なんで入りたくないの?レッスンが嫌なの?帰りたいの?眠いの?」
と親が理由付けをしようとしていませんか?
このイヤイヤの時期は レッスンに入るのもイヤ、入れないのもイヤ、
自分でも理由が分からないからイヤイヤになっているのです。
この時、親が子どもの気持ちを汲み取ることばかりに気持ちを集中させ、
ルールのない対応をしていると、
「イヤイヤをしていると、親が言うことを聞いてくれる」
と脳が理解し、我慢や自分の気持ちを切り替えることが出来ない
子どもに育ってしまいます。
そんな時は以下のようにルールを引いて我慢を覚える、心を切り替える、
そんなチャンスを与えましょう。
例えばレッスンの時・・・
- 子どもが入りたくなくても
「お母さんはレッスンを楽しみにきたから入るよ」
と教室に入る(この場合は、入ることが目的で、取組みをさせることではありません)。
ポイントは自分が嫌がっても嫌がらなくても、状況が変わらないことを覚えさせる。
- 嫌がっている時は無理やりさせない。
「お母さんがやりたいから、見ていてね。」と保護者が取り組む - (悪いこと、聞き分けのないことへの欲求に対して)ダメなものはダメと徹底する。
ルールを教えず、子どもの気持ち中心で親が対応し続けると、
子どもはイヤイヤ期をよい形で卒業出来ず、
逆に「イヤイヤ」を自分の欲求を通す手段として学習してしまいます。
そうなると次第に親の手に負えない子に育ってしまい、
小さな月齢の時と違い、周囲の目にも「我儘(わがまま)な子」
として映ってしまいます。
幼稚園のような集団行動をする場においても、
自分の欲求が通らないとすぐに泣いてダダをこねる子は、
お友達も出来にくくなってしまいます。
イヤイヤ期の親の対応がいかに大事ということです。
イヤイヤ期の子どもの特性をよく理解した上で、
親は明るくそして時に厳しく、
子どもの成長をおおらかな気持ちで見守ってあげましょう。
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