2020.08.09
親の喜び、子の喜び
今日は親の喜びとは何か、という点についてお話させていただきます。
親の幸せとは何でしょうか?
それはとても単純なことで、ご自身のお子さまが喜び、
毎日笑顔で過ごしてくれることです。
では、お子様が日頃、嬉しいと感じるときは、どんな時だと考えていますか?
欲しいものを買ってもらえたときでしょうか?
それも嬉しい時であると思います。
しかし、一番は「今までできなかったことができるようになったとき」が
一番お子様にとって嬉しい時なのです。
たとえば、「苦手だった文字が書けるようになった」「縄跳びができるようになった」
「鉄棒で前回りができるようになった」などなど、
お子さまは新しいことができるようになることが本当に嬉しいものなのです。
親が教えてあげたことであれば、お子様自身の喜びもひときわ大きいものとなります。
このように、お子様の一番の喜びを、共に味わうことができるのは、
親ならではの特権です。
これは本当に幸せなことですよね。
また、お子様の喜ぶ姿を見られる時は、親も大きな喜びで心が満たされます。
親になるというのは、新たな役割が加わることでもあります。
それまでは、「子」であり、社会では、「学生」や「社会人」といった役割です。
結婚すれば、そこに「妻」や「夫」といった役割が加わり、お子様が生まれることで、
さらに「父親」「母親」という役割が加わります。
このように今までなかった役割を演じることで、新たな自分を発見できたり、
生きがいを感じられたり、とても楽しいものになります。
私自身「母親」という役割が好きです。
子どもと接することで、とてつもない充実感を感じることができます。
もしも、この役割がなくなってしまったら、「楽になった」といった感情よりも、
とてつもない喪失感を感じると思います。
それこそ、他の役割も手につかなくなってしまうのではないかと感じます。
皆さんも想像してください。
「親」という役割をやめると思うとどうですか?
ぽっかりと穴があいた気持ちになりませんか?
また、私たちは親といった役割を演じることで、自分自身が子どもだったころ、
自分が親からもらった愛情を思い出し、幸せな気持ちになることでしょう。
自分がその立場になったとき、子育ての大変さと共に、どれだけ愛されていたのか
ということが分かるのです。
そうして、親から子へ、また、その子どもが親になって、親子の愛は永遠に
継続していくものなのです。
私たち親はいつまでも、お子様のサポートができるわけではありません。
お子様が幼少期の時は、全面的に面倒を見ることが必要です。
しかし、小学生・中学生になったら、親はお子様の応援団に徹することが大切です。
保護者様がお子さまに直接手をかけて頑張れるのは、お子様が乳幼児期の時までです。
それ以降はお子様自身が頑張る姿を応援するのです。
自立を促し、見守ることが、親としての大切な役割ではないかと考えます。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。