1. 音読と暗唱のお話

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2020.07.01

音読と暗唱のお話

音読と暗唱のお話

七田式のレッスンでは、論語や中庸、詩や俳句といった、

様々なものを音読や暗唱する取り組みがあります。

美しい日本語や、漢詩を次々とリズミカルに口にしていくのは楽しいものですね。

幼い頃から本物に触れていく、理解を求めずひたすら唱える、

そのことの意味を改めてお話したいと思います。

 

弘法大師(空海)は虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)と言って、

「のうほう あきゃしゃぎゃらばや おん ありきゃ まり ぼり そわか」

という真言を1日1万回100日唱えるという秘法を修し、

すばらしい能力を得ました。

その能力とは一度見聞きしたものは決して忘れず、

記憶の質が変わるということです。

どのようなメカニズムかと言えば、音読すること、唱えることにより、

音が鼓膜を通す空気振動ではなく、

耳の内耳にあるアブミ骨に振動音として伝わり間脳、

爬虫類の脳と言われる脳の奥深いところに刻まれていきます。

その刺激が右脳を開かせることになります。

短い言葉をただひたすらの繰り返すことにより、

大脳新皮質(霊長類の脳)の視覚、聴覚、触覚、感覚、時間、空間認識

といった感覚がぼんやりとし、停止します。

そしてダイレクトに間脳へアクセスする回路を開かせるスイッチとなるのです。

 

また、子どもは理屈抜きで丸のままを記憶するということが得意です。

明治以前の教育では「四書五経」の素読を行っていました。

明治の偉人たちは4、5歳の頃からこの素読を始めました。

意味の理解は求めず、ひたすら棒読みを繰り返し暗唱できるようにしました。

幼い頃から膨大な暗唱に取り組むことにより、右脳が開け脳の質が変わる、

記憶の質が変わるのです。

記憶力は思考力を妨げると考えられがちですが、

思考、ひらめきのもととなるものは記憶したもの、

そこからイメージを得ていくのです。

また丸のままを受け入れられる時期であることも大切です。

現代の教育は理解し、積み重ねていくことに重きが置かれていますが、

それでは時間がかかり積み上げていく量に限界があります。

丸のまま受け入れ、完全に自分のものとしてしまえば、時が来たときにスッと繋がり、

必要な時に新たなものとして湧き出てくるといえば伝わるでしょうか。

湯川秀樹以前のノーベル賞受賞者は皆素読を行っていたそうです。

 

ぜひご家庭で、小林一茶の俳句や論語といった様々な題材を

音読し、暗唱してみましょう。

言葉の音感を楽しみながら親子で取り組んでみてください。

 

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