1. 「ピンチはチャンス!」

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2020.06.27

「ピンチはチャンス!」

「ピンチはチャンス!」

今から9年前、2011年3月11日 。

未曽有の大災害が東北地方を中心に日本を襲いました。

「東日本大震災」です。

テレビから流れる今まで目にしたことがない光景が、

今でも頭に残っています。

とってもつらいニュースが全国に流れる中、

メールやSNSなどを通して全国に発信された心温まるエピソードも、

忘れることができません。

自分の家が津波で流されても店が無事だったからと、

無料でラーメンをふるまう人

お店の商品を無料で配る店主と、

きちんと代金を払って店を出るお客さん

満員電車の中、妊婦さんに席を譲るお年寄りの方達

どんなに長い列ができても、整然と順番を待つ人達・・・

世界中から、私達日本人に対する賞賛の声が集まりました。

何よりも私達が、日本人である誇りを持つことができました。

 

今また、新たな未曽有の国難に見舞われています。

先がまったく見えない中、不安な毎日を過ごしています。

今まで当たり前のことと思っていたことが、

決して当たり前ではなかったことに、

戸惑いを感じる毎日です。

厳しい状況の方もいらっしゃいます。

ストレスも、気が付かないうちにたまっています。

大人だけではありません。子ども達も、大きなストレスを抱えています。

自由に遊べない、学校に行かれない、友達と会えない・・・

そんな生活が、もう2ヶ月になります。

だからこそ、私達大人が、ほんの少しだけ見方を変えて、

子ども達に、何かしらのメッセージを送りたいと思います。

今回の自粛の中、こんな言葉がありました。

「自分の命を守るためだけではありません。

周りの人の命を守るために、

お互いが少しずつ我慢をしていきましょう」

日常生活の自粛を求めるときに発信された言葉です。

そのメッセージに、東日本大震災の時に流れた、

心温まるエピソードとつながるものを感じます。

「自分のためだけではない。

お互いのために、

みんなが協力し合っていきましょう」

というメッセージです。

ぜひ、この考え方を、子ども達に伝えたいものです。

「あなたが少し我慢した分、きっと助かる人たちがいるはずだからね」

「つらい時期だからこそ、みんなで協力して乗り越えようね」

利他の精神といえるかもしれません。

厳しい時期ではありますが、そんなことを、

子ども達に伝える良い機会にしたいものです。

 

でも、子ども達に我慢だけ求めるのは酷なことです。

我慢を求める分、今だからこそできることを、

大人が示していかれたらと思います。

例えば、

お子さんと一緒に本を読む

お子さんと一緒にお掃除をする

お子さんと一緒に夕飯の支度をする・・・

いつもよりほんの少しでも時間に余裕が生まれたとしたら、

その時間を、お子さんと一緒に、普段の生活ではできなかったことをやってみるのも、

よいかもしれません。

そういう中での家族との会話、コミュニケーションを通して、

子ども達は、何かしら大切なことを感じてくれるのではないでしょうか。

「ピンチをチャンスに」

この言葉を、皆様にお伝えします。

 

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