2020.03.23
『歌によるインプット』
英語教育というと、とりあえず「歌だけでも聞かせておけば…」
と思われる方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、私たち日本人が童謡だけで日本語を身につけたわけではないように、
英語も歌は語学習得の中核ではありません。
とはいえ、子どもの反応を見てみると、
メロディーのインプットは入力を助ける事が多々あります。
歌は絵本のように絵がなくてもメロディーという聴覚刺激があるので、
絵本とは違うの角度から入力が可能です。
アルファベットや曜日、月、天気、色や形などメロディーにのせることで、
理解はしていなくても簡単に覚えてしまいます。
世界中の英語圏で親しまれているマザーグースは日本の童謡のような存在ですが、
英語圏ではマザーグースは子どものみならず大人の間でも頻繁に使われます。
より深く相手に共感を抱かせるために、
マザーグースのフレーズをスピーチに挟んでみたり、
人格の象徴として使ってみたり、
日本人以上に英語圏の人は童謡に親しんでいます。
プラスの効果として、小さい頃に豊富に歌に接し、
口ずさんでいると音感を身につけることがあります。
絶対音感を身につけるには専門の教育が必要ですが、
相対的な音感は様々な音楽に接することによって生まれます。
ご家庭で、英語の音環境を作る上で、歌を最優先にするのは間違いです。
日本語の音環境が会話、単語、絵本そして歌で満たされているように、
英語にも非日常言語だからこそ、歌以外の音は必ず必要です。
・単語を入力するにはフラッシュカード
・文章を入力するには絵本
七田式の英語レッスンも歌ばかりで構成されていません。
フラッシュカードや絵本からの入力が何よりも大切です。
英語教育は歌だけでは不足ですが、
マザーグースを添えることは英語教育の土台作りに良い刺激になると共に、
文化的な背景も一緒に学べることからバランスよく取り入れることをお勧めします。
ぜひ、ご家庭で取り入れてみてください。