2020.03.01
「耳」が脳を変える秘訣
今日は「耳」を刺激することで、お子様の能力が高くなる秘訣を
お話させていただきたいと思います。
能力が高いということは、すなわち記憶力が良いということなのですが、
記憶には2つあるということを知っていただきたいと思います。
「目」から入力した情報による「視覚記憶」と
「耳」から取り入れた情報による「聴覚記憶」です。
日常的な情報量としては、視覚からが8割、聴覚からが約1割と言われています。
また「百聞は一見に如かず」と言う言葉もありますが、
「記憶」と言った面で見ていくと、実は「聴覚」からの記憶の方が優れているのです。
目で見た情報より、耳で聞いた情報の方が、より長く、記憶に定着しているからです。
さらに、「耳」からの刺激を与えることで、記憶力だけでなく、
脳力も飛躍的にアップします。
では、なぜ「耳」からの刺激が能力をより引き出してくれるのでしょう。
私たち人間が生を受けて、胎内で成長するとき
五感の中で一番最初に発達するのは「聴覚」です。
妊娠5か月前後には、すでに音を聞き取ることができるようになっている
ともいわれています。
お腹の中でお母さまの心臓の音や、外界の音を聞きながら過ごしているのです。
私たちの脳細胞は、言葉を聞くことで、どんどん成長します。
音の刺激によって言葉の回路は作られていくからです。
では、ご家庭においてどのような刺激が必要なのでしょうか。
耳からの刺激を与えるには、1か月間毎日、決まったCDなどの音源を
繰り返し聞かせることが大切です。
この時に、お子様に「聞かせよう」としてはいけません。
お子様が音に対して意識を向けていないタイミング、
ブロック遊びをしている時や食事の時などに、BGMとして、
聞こえるか聞こえないかぐらいの音量で聞かせることが大切です。
また、脳の奥深くに定着させるためには。1回2回聞かせたのでは効果はありません。
脳の回路がきちんと築かれるよう、1か月間同じものを聞かせてください。
しばらく聞かせ続けて「入力」を行ったら、徐々に「出力」も加えることをすすめます。
CDと一緒に歌う、言うということを行い、
最終的にはCDがなくても口にできるようにするとよいのです。
「聴覚は脳の関門」と言われるほど、耳を育てることが大切です。
リラックスした状態で聞いたものや、ひたすら繰り返される情報、
音読によって自分の口で発した音、高周波音が身体の全ての器官を司る
「間脳」に届くからです。
脳の中でも音を処理する聴覚野だけが間脳とつながっており、
視覚からの働きかけはこの深い脳には届かないのです。
間脳は直感力、創造力といった力に最も関係が深い部分です。
耳からの刺激が間脳に届くことで、素晴らしい力が目覚めます。
ご家庭において耳からの刺激に意識し取り組んでいただけたらと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。