2018.01.09
学習はまねることから始めよう。
新年明けましておめでとうございます。今年も皆様とともに生徒様や保護者様のお力になれるよう日々努力してまいりたいと思います。
今週は「倣うことの大切さ」についてお伝えしたいと思います。
現代は個性が大事とされる世の中で、模倣は価値がないように思われがちです。しかし、倣い学ぶことでこそ、豊かな個性を育てる土壌が作られるのです。
「学ぶ」ということは、「子どもの手習いのように、正しい手本を見ながら、できるだけそれに似せて書くようにすることである。」と言われております。また、今日においても、「学び」は「まねび」と言われるように何かを習得するときは、「まね」をすることからスタートします。
剣道や茶道、能など、道や芸を学ぶ基本姿勢とされる言葉に「修・破・離」(しゅ・は・り)というものがあります。
修・・・指導者の教えや手本を守り、その通りに基本を身につける段階
破・・・手本がしっかりと習得できており、自分なりの考えや工夫を加えて、応用してみる段階
離・・・基本を守りつつも、手本を離れ、さらに上を目指し、自分の技を生み出していく段階
私たちはつい、独創的な発想というと、最初から他にはない、個性的なものを求めてしまいがちです。しかし、何もないところから、自分らしさは生まれません。基本があってはじめて、その上に個性が花開くのです。