2022.06.26
目標設定が大きな力を育みます
子育てにおいて大切なことは、継続と繰り返しです。
お子様の力を引き出したいと望むあまり、保護者様が陥りがちな落とし穴があります。
例えば、プリント学習を始めた時、お子様が線を引けた、○や×が描けた
といった小さなことが、大きな喜びになります。
ところが、お子様にできることが増えてくると、保護者様の中に、
欲が生まれてしまいます。
少しでも早く、高いレベルに進ませたいと思うあまり、
一度に多くの量を与えてしまったり、先へ先へと進ませようとしたりするのです。
そこに、お子様自身の能力や心が添っていれば問題はないのですが、
大抵の場合、そうではありません。
お子様の心が不在のまま保護者様の思いだけで、急がせてしまうのです。
それではうまくいきません。
お子様の力を高く引き出したいと願うなら、「繰り返しと継続」を
大切にしなくてはいけません。
脳の研究結果では、一度学んだことをそのままにしておくと脳は通常、
「9時間後には60%以上を忘れ、6日後には24%しか覚えていない」
ということがわかっています。
そこで、週に1度、1時間の取り組みをさせるよりも、
出来るだけ毎日10分でもよいので、継続して取り組ませることが効果的なのです。
その毎日の取り組みも、1度にレベルが上がるのではよくありません。
記憶を定着させるには、類題を何度か繰り返し、それが完璧にできるようになってから、
次のレベルに進むことがよいのです。
七田式ではこのことを「400%学習」といっています。
一度だけではだめです。
2度、3度でもまだ不十分で、4回繰り返すことにより、
ようやく本当の力として定着するということなのです。
また、もうひとつ大切なことがあります。
それは、お子様自身の「心」が添った取り組みであることです。
保護者様がいくら、お子様に毎日取り組みをさせようと願っても、
お子様自身にやる気がなく、渋々取り組んでいるのでは、意味がありません。
ただ、その日のノルマをこなしているだけでは、
学ぶことの楽しさを味わうことができないでしょう。
お子様に無理やりさせていては、保護者様自身もその取り組みがストレスになります。
そのストレスはさらにお子様に伝わり、取り組みがつまらない
というマイナスの循環が生まれてしまいます。
そうではなく、お子様自身が「楽しい」「やりたい」と
思いながら取り組むことが大切です。
お子様が取り組みを楽しみにできるような、また自然に習慣として、
身につけることができるような工夫をしましょう。
それがお子様のやる気を引き出し、脳力を伸ばす秘訣です。
この2つのことをしっかり心に留めておかなければなりません。
次回はどのような目標設定をすることが大切なのかを
お伝えさせていただきたいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。