2021.12.12
叱ることの大切さ
先週日曜日に、褒めることの大切さについてお話させていただきました。
今週はお子様がいけないことをしたときに、
どう叱るかについてお話させていただきたいと思います。
先週もお話したように、お子様を褒めることはとても大切です。
しかし、その一方で、叱り方も大切です。
保護者様が間違った叱り方をすると、お子様の中に、
マイナスの自己像が描かれてしまいます。
「自分はだめなんだ」という思いに囚われ、何をしてもうまくいかない、
やる気が起きない、といったような負のスパイラルに陥ってしまいます。
以下にご紹介するような叱り方をしていないか、確認してみましょう。
☆感情的に叱っている。
☆結果だけを見て叱っている。
☆いつまでもチクチク叱る。
☆その時の自分の感情で叱ったりする。
☆「前もそうだったね」などと、過去のことを持ち出して叱る。
☆「お父さんに言って、叱ってもらいます」などと言う。
☆「ダメな子ね」「あなたなんかうちの子ではない」「あなたなんか嫌い」
など人格や存在を否定する言葉を使う。
これらは、お子様の心に自己否定感を植え付けてしまう、良くない叱り方です。
お子様を叱るときに大切なのは、次のポイントです。
①行為をしかる。
「今、あなたがした、この行為が間違っている」という叱り方をすれば、
お子様の存在や人格を否定することにはなりません。
➁叱る基準を持つ。
「こういうことをしたら叱るよ」と決めていれば、保護者様も迷うことがなく、
お子様もなぜ叱られたか、納得できます。
③感情でしからず、冷静に話をする。
カッとなったときは、一度お子様と離れて、心を静めてから話しましょう。
感情的になってしまったときはお子様に謝りましょう。
④叱る時間は1分。
何分も叱り続けても、お子様の心は閉ざされていく一方です。
短時間で叱って、あとは、切り替えて接する方が、効果的です。
⑤褒め言葉とセットで。
「こういうところは素晴らしいね。でも、ここが間違えている」と言えば、
お子様の心は傷つきません。
⑥その場で叱る。
その行為をその場で叱りましょう。
過去のことを持ち出してしかっても、お子様は、保護者さまへの
不信感を膨らませるだけです。
⑦両方が叱る側にまわらない。
父親と母親が一緒に叱ったり、「後でお父さんに言いつける」と言ったりするのは、
脅迫になり、ストレスを与えてしまいます。
褒める子育ては大切ですが、叱る基準を持つということも大切です。
ご家庭で叱る基準のルール作りをしてみてはいかがでしょうか。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。