2021.07.18
暗唱が脳の質を変えるのです
今日は暗唱の大切さについてお伝えいたします。
右脳の力を引き出す取り組みの一つに「暗唱」があります。
暗唱をすると、脳に多彩な刺激が与えられ、右脳の記憶力が育ちます。
また、暗唱は潜在意識に蓄えられ、智恵や人格の源となります。
暗唱の持つ優れた効果を楽しみながら取り組んでみましょう。
七田式では、日本の古典や名文だけでなく、漢詩・漢文や論語を音読、
さらに、何も見ずに暗唱にまでつなげることを大切にしています。
なぜ、古今・古典・漢文の音読や暗唱がお子様に良いのでしょうか?
ただ、目で字を追うだけの黙読に対して、音読は目・口・耳といった
複数の感覚器官を使います。
そのため、脳のさまざまな部分を使うことになり、
より多くの刺激を脳に与えるからです。
その一方で、そらで言えるようにする暗唱の取り組みは、
右脳の優れた記憶力を育てます。
右脳の記憶力は、すぐに忘れてしまう左脳の記憶力と違い、
一度見聞きしたものを忘れずにずっと覚えており、
必要なときにすぐに思い出せるというものです。
右脳の記憶力を引き出すキーワードに「大量」と「繰り返し」があります。
右脳は、少しずつゆっくり理解する左脳と違い、一度にたくさんの情報を吸収します。
そして繰り返しの刺激によって、脳の中に回路を育てます。
教室でもお願いしている、CDのかけ流しや1日に10回、20回と読んだりする
暗唱の取り組みは、まさに右脳の記憶力を育てるプロセスにかなったものです。
暗唱の取り組みを続けていると、気がついた時には、脳の質が驚くほど変わっています。
最初の頃は、なかなか覚えられなかったり、覚えるのにかなりの時間が必要だったものが、
覚えるのにかかる日数がだんだんと短くなり、ついには、
数回耳にしただけで覚えることができるようになります。
いつでも覚えた暗唱文を言うことができるようになるのです。
多数のノーベル賞を輩出しているユダヤ人の優秀さの理由の一つに、
幼児教育が大きく影響していると言われています。
ユダヤの教育では、3歳の頃から、「タルムード」という経典を音読、暗唱をさせます。
幼いころからの反復朗詠・音読によって、ユダヤの子どもたちの頭の質は変わります。
優れた脳の働きを引き出す幼児教育からの働きかけが、天才を生み出しているのです。
何より、記憶力は能力の土台です。
暗唱ができるようになるということは、ただ記憶力が良くなるだけではありません。
「頭の良さ」を決める要素に「知識力」「記憶力」「創造力」の3つがありますが、
中でも、「記憶力」は他の能力の土台となるものです。
どれだけ多くの知識を入力しても、記憶力が伴わなければ、
右から左へ流れていくだけです。
それだけでなく、ひらめきの源となる情報が頭の中になければ、
豊かな創造性は生まれません。
優れた記憶力を身につけることで、独創的な発想を
生み出すことができるようになるといえます。
幼少期だからこそ、多くの暗唱に取り組んでいただけたらと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。