2021.03.09
「桜」見て、何思う?
皆さんは、3月といえば何を思い浮かべますか?
日差しが暖かい日が増えてきた此の頃、
多くの方が「桜」や「お花見」が
頭に浮かぶのではないでしょうか。
小学部のレッスンで、お子さん達に同じように尋ねたところ、
「桜」と答えたお子さんがほとんどでしたが、
すかさず「花より団子だよね。」
と言った生徒さんがいてクラス中、
笑いに包まれました。
この「花より団子」ということわざの
「花」とは、もちろん桜を指すのですが、
このことわざには、お花見と共に、
歴史的な事柄も関係しているとのことです。
お花見の起源は奈良時代までさかのぼりますが、
当時は「桜」ではなく「梅」であり、
平安時代に「桜」へと変わった後も、
貴族文化の中で主に「桜」を鑑賞することに
とどめられていました。
それが、現代のお花見に近い、
桜の下で宴会をするといったスタイルのきっかけとなったのは、
豊臣秀吉が、京都の醍醐山に700本もの桜を植え、
1,300人もの人を招待して「醍醐の花見」を開いたことだそうです。
お酒や菓子をふるまい、豪華絢爛だったとか。
そのようなお花見が、庶民にまで広がったのが、
江戸幕府8代将軍 徳川吉宗の時代で、
そこで登場したのが三色の団子が串にささった「花見団子」。
ピンク色は「桜」で春を、
白色の「雪」は冬を、
緑色は「ヨモギ」で夏を
表しているとのことで、
秋がないので、「飽きずに」食べられる
という意味もあるそうです。
桜から、時代を超えた様々な事柄が
繋がっていることがわかって興味深いですね。
日本の花「国花」でもある桜は、
古くから多くの作品の題材や、
言葉に使われています。
日本の実業家であり、発明家・著述家である
松下幸之助氏(1894-1989)の言葉をご紹介します。
「時を待つ心は、春を待つ桜の姿といえよう。
だが何もせずに待つ事は僥倖を待つに等しい。
静かに春を待つ桜は、一瞬の休みもなく力を蓄えている。
たくわえられた力がなければ、時が来ても事は成就しないであろう。」
松下幸之助著 「道をひらく」1968年出版 PHP研究所刊
意味
華やかに咲く桜は、冬の間に力を蓄えることで
春に美しく咲くことから、日々の努力の積み重ねがやがて実を結ぶこと。
日本人の思考にも深く関わってきた桜。
今年は、先人達に思いを馳せながら「お花見」を楽しみたいですね。
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