2020.01.28
偉人達から学ぶこと
福沢諭吉という方を知っていますか。
1万円紙幣の肖像画の方です。
江戸時代末から明治時代にかけて活躍された、教育者であり、蘭学者・思想家でもあります。
「明治六大教育家」として知られ、慶應義塾大学の創設を始めとして、
学校や研究機関の創設に努めたことでも知られています。
その福沢諭吉を始めとする、幕末から明治を生きた偉人達の多くが、
西洋の文化を取り入れるために外国語を短期間に身に付けていったといわれています。
福沢諭吉に関しては、当時は国交があった国はオランダだったため、
オランダ語を学び蘭学者となります。
しかし、ついに開国したので、開港先の一つである横浜に行ってみれば、
そこに集まる外国人達の共通言語が英語だとわかり、
わずかの期間で英語を習得したというのです。
驚きですね。
では、福沢諭吉はどのような方法で英語を習得したのでしょうか。
福沢諭吉は、英語の辞書の英蘭辞書(英語・オランダ語辞書)に
書かれた文章の素読と写本を徹底して行ったそうです。
素読とは、文章の意味を気にせず、暗唱できるようになるまで繰り返し
音読することであり、写本とは文章を写し書きすることです。
この音読による勉強法は、他にも新渡戸稲造(1862-1933 国際連盟事務次長を務め、
著書である『武士道』を流麗な英文で書き、長年にわたり海外で読み続けられている。
また、2007年まで、五千円札の肖像画となる。)も行っていたとされています。
この素読による勉強法は、当時の学問が寺小屋で論語や実語教の音読暗唱を日々行っていたので、
あたりまえのように行われていた方法だったのかもしれません。
素読をすると、脳のあらゆる機能を刺激するので、
長期的にかつ完全に記憶する能力を増すことができます。
幼少期から、音読・暗唱を行ってきた彼らは、
もともとすばらしい記憶力をもっていたのかもしれませんね。
今では、外国語を学ぶ道具は様々あります。
何を使うかの選択肢がたくさんありすぎて、迷ってしまうこともあるでしょう。
けれども、効果的な学び方は、今も昔も変わらないのではないでしょうか。
先人からの学びをこれからも大切にしたいですね。
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