2019.02.15
良い模倣が大切です!!
皆さんもご存知かと思いますが、
お子様は保護者の「言うこと」はなかなか聞いてくれなくても、
保護者様の真似は良くします。
例えば口癖や話し方、行動など、
保護者様が意識してお子様に伝えたことではないことを、
お子様が保護者様と同じように言ったり、行動したりします。
保護者様が良く言葉にする「言うことを聞かない」という時の
「言うこと」は大抵お子様を叱っている際に発せられる
保護者様の願望ともいえるでしょう。
その時お子様は保護者様に叱られているという悲しい気持ちがあり、
素直に受け止められない状態にあるのです。
その傍らで知らぬ間にお子様が保護者様の真似をするということは、
日常生活の中で、保護者様が無意識のうちに行っていることや
言っていることなのです。
それは、通常の取り組みに関しても言えることなのですが、
リラックスしているときの方が何事においても吸収率が良いものです。
お子様は保護者様と過ごす時間が誰よりも長く、
保護者様と一緒にいるときが一番リラックスしているのです。
ですからその時の言動が大きな影響を与えるのです。
お子様の心の発達にも「まねる」は大きく関係しています。
『良いことも悪いことも、まだ何も知らない幼いころから習い慣れれば、
最初に入ったものが子どもの心の中の「あるじ」となっていく。
「あるじ」となってしまったものは、生まれつきの性質と同じで、
その後のなかなか変わらないものになる。』(和俗童子訓)
のなかで述べられているものです。
お子様は幼児期に見聞きしたものに倣って、
自分の中に思考や行動の規範を作り出すのです。
ですから、幼児期の家庭環境は人間形成に大きな影響を与えるのです。
お子様にとって最初に習い慣れ、心の中の「あるじ」となるものは、
何といっても保護者様の行動です。
お子様はその後も敬意や好意を持っている相手の真似をするようになるのです。
この行動は相手への良い感情の表れともいえるのです。
お子様の行動の多くは保護者様を見倣って行われているということになるのです。
例えば、保護者様がお子様に「挨拶をしなさい」と言葉で伝えても、
保護者様自身に挨拶の習慣がなければ、挨拶のできないお子様になってしまうのです。
それとは逆に、保護者様が日常から挨拶を周囲の方にしている姿を見せていれば、
お子様は何も言われなくても、保護者様と同じように
挨拶のできるお子様に成長するのです。
口やかましく教える必要性などないのです。
保護者様の日常の名何気なく繰り返している行動や発言から、
お子様は多くのことを学び成長するのです。
保護者様から学んだものがお子様の心に刷り込まれ、行動規範となるのです。
常に保護者様はお子様の良い手本となるように、
努力を続けていただきたいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。