2019.02.13
絵本読みはなぜ必要なの?
お子様の読解力や理解力を高めるためには、
どのような働きかけが必要だと思いますか?
この2つの力を高めるには「絵本読み」が必要になります。
小学校に入学すると先生から
「読解力が足らないので、読解力をつけるようにしてください」
と言われたとします。
皆様がもしその立場に立たれたとき、何をお子様にしてあげようと考えますか?
多くの方は読解力の問題集を解かせようと、考えるのではないかと思います。
しかしそうではなく、基本的なことである、「本の読み聞かせ」に力を入れてください。
人間の意識の働かせ方には、「入力」と「出力」の2つの方向があります。
読解力が足らないお子様は、出力の力が足らないということになります。
よって出力が足らないということは、入力が少ないからという結果になります。
入力が良いと優れた出力となり、入力が乏しいと出力が悪く、
読解力が乏しいということになるのです。
幼児期から絵本の読み聞かせをたくさんしてもらっているお子様は、
聞く力を自然と身につけており、読み聞かせが少ないお子様は、
読んでも理解がしずらい頭になってしまっているということなのです。
なぜ読み聞かせが大切なのか、それには理由があります。
お子様は2つの意識をいっぺんに使うことができないのです。
小学校の低学年のお子様に教科書を読んでもらいました。
その次にどのような内容が書かれてあったかを質問すると、
答えることができませんでした。
上手に読むことはできても、読むことに精一杯で内容の理解にまでは、
意識が働かなかったということなのです。
お子様にとって本を読むことは一つのこと、
そして内容を理解することとは別のことなのです。
幼少期から本を読んでもらって、内容を理解することを訓練してきたお子様は、
聞く力を育てています。(聞いた内容を理解する力のことです)
これが読解力の基本です。
小さなころから本の読み聞かせをたくさんしてもらっていて、
高度な内容を聞き取る力を育てた子どもにとっては、
教科書の内容を理解することなど簡単なことなのです。
幼児は純粋な記憶力を持って学習します。
幼児の記憶にとっては易しいも難しいもないのです。
繰り返し聞かせることで簡単に記憶してしまうのです。
この記憶力や学習力が基本にあり、後に概念的に理解をするのです。
この学習方法のほうが容易なので、
理解を主にした学習方法では言葉の習得は難しいのです。
これは語学の習得力を考えるとよくわかります。
話せるようになってから、文法を習うほうが楽なのと同じなのです。
本読みはお子様の左脳の知性や理性を育てるためのものではなく、
心の原質、右脳の記憶を育てるために大切な働きかけなのです。
本読みをすることでお子様の心を育て、
生きる意志を強める根元に働きかける力があるのです。
お子様の豊かな創造力や理解力は絵本を読むことで培われます。
たくさん読み聞かせをしていただけたらと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。