1. 「脳の回路を開くには」

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2019.01.19

「脳の回路を開くには」

「脳の回路を開くには」

脳には右脳と左脳があり、それぞれ成長に伴って外部からの刺激を受けることで個々の発達をしていきます。

これを「個別回路」と呼びます。個別回路が開けると、次に左右を繋ぐ回路が開けていきます。

これを「一周回路」または「脳梁」と呼びます。

脳梁6歳までに完成するため、6歳までの時期がとても大切というのがお分かり頂けると思います。

大切なのは、脳の回路は【自然に開けるものではない】ということです。

人間の大脳新皮質には約140億個の脳細胞があり、これらは外部の刺激によって開けていくものなのです。

例えば、耳から音や言葉を聞くことで、聴覚に関する回路が開けていきます。

 

また光や景色、人の顔などを見ることで、視覚に関する回路が開けていきます。

 

このような刺激の種類によって、その刺激に関わる回路が開けていくのです。

出来のよい回路を作れば、頭の働きが良いということになります。

では、出来の良い回路を作るにはどうしたらよいでしょう。

それは3つの条件があります。

①頻度 ②強度 ③継続です。

頻度とはくりかえしの多いことです。

残念ながら週に1度のレッスンだけでは頻度は乏しいものになってしまいます。

いかに家庭でくりかえし取り組みができたか、ここが重要なポイントです。

強度とは量や質のことです。

フラッシュカードでしたら300枚見せましょう。

質とは今できていることの少し難しいものがよい質となります。

そして継続です。

毎日休まずやり続けることです。

 

この頻度・強度・継続を実践してくれているSちゃんの成果をご紹介します。

1歳10ヶ月の時に入室したSちゃん。

 

 

入室と共に、お母様自身が1日も休まず取り組むことを目標に掲げて頑張ってくれました。

最初に成果となって出てきたことは、3歳の誕生日を迎えたころには数字・ひらがな・カタカナ全ての読み書きが出来るようになりました。

 

 

記憶法が始まると、カード記憶20枚が簡単にできるようになりました。

もちろん上手くいくことばかりでなく、暗唱などが出来ない時もありましたが、感心なのはそのままにせず、次の週に再チャレンジをし、合格できるまでやり続けてくれたことです。

今年、年中さんになったSちゃんは円周率500桁を目指して頑張っています。

お母様とご家庭での取り組み方や進み具合、1つ出来たら次は何を目指すのか?などたくさんお話させて頂きました。

お母様はお子様を信じ、アドバイスさせて頂いたこと全て実践して下さり、今のSちゃんの成果に繋がっているのだと思います。

Sちゃんのお母様のようにお子様の年齢が小さいうちは、お母様が誘導し、取り組む必要があります。

小学校高学年にもなると、そのくりかえしが自発的な自立学習になっていきます。

継続は簡単なようで1番難しいかもしれません。

お母様1人で抱え込まず、ご家族に協力をお願いしましょう。

もちろん講師も喜んでアドバイスや励ましなど力になれることはさせて頂きます。

そしてぜひ発表の場は成果を確認すると共に、次のやる気の基になるので発表の場を上手く活用しましょう。

脳梁が完成する6歳までの大切な時期を逃すことなく、頻度・強度・継続を合言葉にお子様の無限の能力を引き出してあげましょう。

七田式教育 足利教室