お子さんが本番に強く、テストや試合でよい成績を出したり、習い事の発表会などで、活き活きとパフォーマンス出来たら嬉しいですよね。
一方で本番では緊張してしまい、中々練習の成果や実力が発揮できないお子さんもいます。
その差ってどこから来るのでしょう。
よく「メンタルが強い、メンタルが弱い」と言われますが、性格的なことで、どうにもならないのでしょうか。
いいえ、そんなことはありません。
呼吸法や瞑想などで、自分の心をコントロール出来ます。
本番前の心の準備で、誰もが落ち着きを見せ、集中力を高めることができるのです。
まずは腹式呼吸を練習しましょう。
目を閉じて、できるだけ長く静かな呼吸をしましょう。
1分間に3~4回くらいが目安です。
小さいお子さんでしたら、「タコさんのお口でフーッ!」とか、「フーッとローソクを吹き消すように」と言って息を吐かせます。
次に「タヌキさんのようにお腹がふくらむよ」と、息をたっぷり吸うように声をかけてあげましょう。
仰向けに寝て、お腹に手を当て、腹式呼吸が出来ているのを確かめるのも良いですね。
呼吸をいつものように戻して、目を閉じたままリラックスした状態で、今度は暗示を入れていきます。
「○○ちゃんとお母さんはいつも一緒だよ」「離れていても心がつながってるよ」と言ってあげましょう。
お子さんは安心して、これから行う事に自ら向って行く勇気が出ます。
そして「○○が必ず上手く出来ます。」「いつものように力を出し切れます。」
等といった成功している姿をイメージできる言葉を使ってあげましょう。
この時、「失敗しませんように」とマイナスのワードを使ったり、願望を言うのではなく、肯定的に言い切ることが大事です。
イメージ力が豊かな子どもは、成功して笑顔で喜び合っている姿を、無理なく瞼の裏に描くことが出来ます。
それが自信となって、実際に良い結果を出すことが出来るのです。
最近は「マインドフルネス」という言葉をよく耳にします。
今や「瞑想」は、日本人だけでなく、海外の人々にも受け入れられ、世界中のたくさんの場で実践されています。
そしてそれがもたらす素晴らしい効果も、科学的に立証されています。
部屋を暗くして、ゆったりとしたBGMを流したり、アロマを使ったりして楽しむ方も増えてます。
でも、そのような環境でなくとも、いつでもどこでも目を閉じれば、わずかな時間で、呼吸を整え、成功をイメージ出来るように、幼児期からトレーニングをする機会を作ってあげたいものです。