子育ての最も本質的なところは、時代が変わっても変わるものではありません。
幼少期に溺愛してわがままに育ててしまうと、後々お子様にとって良くないことだということは大昔から今でも変わっていません。
しかし、現代の教育は知識だけを求め、学力を育てることを教育と考え、もう一方の教育の側面、「心の子育て」が大きく忘れ去られてしまっています。
地位や名誉を求めることが教育の目標ではなく、学問を学び、自己を修め、人として正しく生き、学んだことを世の中に役立てることが、教育の真の目的ではないかと思います。
七田式では人間としていかに生きるかを考え、絶えず自己を省みながら、人としての道を歩いていくのがよい道なのです。
人は徳に生きることが大切です。
「徳」とは人に尽くすことです。
徳を行ってこそ、正しい道を行くことができます。
正しい道を行くには、徳を生きることが大切なのです。
そのことをきちんとお子様に伝えましょう。
徳の教育の基礎とは、意志力や感謝する心を育てることです。
早寝早起きをすることで、耐える力、すなわち意志力が育ちます。
子どもたちは善悪の区別と自制を教えていかないとわがままに育ってしまいます。
自分自身のなかのわがままを抑え、自制する力は意志力です。
この意志力は耐える力を育てることによって、伸ばされます。
親はお子様の願うままに、お子様を育ててはいけません。
それは一時しのぎの愛に過ぎないのです。
子育てにおいて重要なことは、「人と生きる道を教え、徳に生きること」を教えることです。
以前から日本の教育はすべて忍耐をお子様には教えていました。
教育の第一番の眼目は、
「子どもの自己中心性をとる。」
「相手のことを思いやる。」
この2つにあるのです。
また、お父様にも子育てに参加しお子様への最良の先生になってほしいと思います。
毎日仕事で忙しいと思いますが、お子様は常に、お父様に「認められたい、敬されたい」という思いを持っています。
朝、顔を合わせたときに挨拶をする、ほんの少しの時間でいいので声をかける。
これだけで、お子様と心を通わせることができるものです。
お子様はお父様と接することで、人柄や性格を作ります。
お父様のちょっとした言葉がけで、お子様の気持ちは十分に満たされます。
お父様は子どものモデルなのです。
特に息子はお父様を観察し、あらゆる態度を模倣します。
お父様の影響力をものさしで測ることはできません。
それだけにお父様の行動はとても大切です。
あいさつがきちんと言えるお子様はご家庭内でのあいさつがきちんとなされているからできるのです。
お父様が「いただきます。」「ありがとう。」など日常いう姿を見て、お子様は学びます。
人としての学びはお母さまお一人の子育てでなく、お父様のありかともとても需要です。
これから冬休みになります。
ご家庭内でお子様とのかかわり方を再度見直していただけたらと思います。