2018.10.31
耳の記憶を育てましょう!!
記憶には見て覚える記憶と、聞いて覚えるという2つの記憶があります。
子ども達に身につけていただきたい記憶は「耳の記憶」です。
なぜならば、「聴覚が脳の関門」と言われているからです。
早い時期から同じ言葉や文章を繰り返し聞かせることで、
脳細胞を刺激して言語回路を開き、質の高い脳を育てることができます。
では、なぜ聴覚の刺激が大切かお伝えしたいと思います。
生まれたばかりの赤ちゃんは、言葉を聞いて、それを理解する言語のための脳細胞と
見たものを記憶する視覚のための脳細胞を別々に用意しています。
この2つのうち大切なのは言語を理解するための脳細胞を発達させることです。
脳細胞は刺激を受けることで回路を作っていきます。
豊かに言葉を聞いて育つと、言葉を理解し、記憶する回路が開けていきます。
言葉とは外部刺激の量により育つものです。
私たちの脳細胞は、繰り返し刺激を受けることで、回路を作ることができ、
太く密な回路になればなるほど脳の働きが良くなります。
☆ 耳からの刺激で育つ力 ☆
① 一度耳にしたことを忘れない右脳記憶の力が育ちます。
② イメージを描く豊かな想像力が育まれます。
③ 創造的な考えがひらめきます。
④ 高速で処理する力がそだちます。
⑤ 言語を習得する力が育ちます。
このように耳からの刺激をすることで、様々な力が育ちます。
① に、「一度耳にしたことを忘れない右脳の力が育ちます。」
とあるように、記憶の質も変わります。
また、そのほかの質も飛躍的に伸びることを知っていただきたく思います。
記憶の質を変えると、脳の質が変わり、すべての質が飛躍的に伸びます。
つまり、耳の記憶は右脳を開くことができるのです。
よって、そのため脳の使い方が変わるのです。
右脳には秘められたたくさんの能力があります。
右脳を開くとそれらの能力が次々の開花していくことになります。
1歳でも4歳でも耳の記憶を育てていきましょう。
必ず脳の働きが変わってきます。
また、右脳の記憶を育てるには、
「繰り返し、耳で聞き、その後暗唱する」と効果的です。
保護者様が繰り返し本を読んで聞かせたり、CDを繰り返し流して聞かせ、
その後覚えたころに暗唱させるとより効果的です。
お子様の優れた質を引き出す学習方法に、古くから「耳朶疝痛、舌頭先天」
という言葉があります。
これは、耳に1000回聞かせ、口で1000回唱えさせると
優れた学習能力が育つと言っているのです。
これは大人について述べられた言葉ですが、お子様であるなら、
100回でよいと七田式ではお伝えしています。
特に、リズムとテンポに乗せて、歌で覚えさせると、
耳での記憶が楽なお子様に育ちます。
七田式では「目勉よりも耳勉」を大切にしましょう。
といっています。
「耳の記憶トレーニング」実践方法
STEP1 耳の記憶に親しむ・・・お子様の好きな絵本や歌のCDなどを利用し、繰りし聞かせましょう。
STEP2 耳の記憶の出力・・・・耳の記憶は深い記憶となって残るので、かけざん九九や社会科ソングがおすすめです。
STEP3 耳の記憶の定着・・・・テキストを見ながら読み上げ、CDを聞きましょう。
テキストを見ながら、CDに合わせて読み上げましょう。
何も見ずに暗唱し、書き出しをしましょう。
このようなトレーニングをご家庭でも実践してください。
左脳が優位な年齢でも、耳の記憶を育てると右脳の力を引き出すことができるので、
ぜひ参考にしていただけたらと思います。