2018.07.11
お母さまの心を癒す方法①
★常に急かされているという感覚★
日本が高度成長期を迎える前、一家の主婦の多くは家事や農作業など家の仕事に追われ、
子どもにあまり手をかけることが出来なかったので、子どもは両親だけでなく、祖父母や近所の人たちなど、
みんなの手で育てられていました。
ところが高度経済成長期に入ると主婦の役割は一変し、核家族や専業主婦の家庭が増え、
子育ての責任は母親が全面的に追うことになりました。
そして現代のお母様は、家事、育児に加え、外での仕事を持つようになり、
インターネットの普及などから効率が優先され、全てを完ぺきにこなすためには、
子どもをせかさざるを得なくなりました。
しかし、子どもはその時期にしかできない経験を通して成長していきます。
そんな子どものかけがえのない時間を奪わない為に、またお母様自身を追い詰めない為に
自分を少し見直す方法を考えて行きましょう。
☆早くといってしまう心☆
ついつい子どもに早くを求めてしまう理由として、子どもが何か悪いことをすると、
周りからの視線がどうしても気になりがちです。
「しつけが行き届いていないなぁ」と、まるで周りから子育て通信簿をつけられているように感じます。
そのため、ついつい親のペースに子どもを合わせようとしてしまいます。
また、携帯の普及でいつでも連絡が取れてしまう為、時間の感覚も短く感じるようになりました。
常に私たち大人も急かされているように感じがします。
そして、子どもに同様に結果を早く求めてしまいますよね。
本来子どもの成長はゆっくりであり、結果はすぐには分からないものなのにです。
心に余裕がなくなってしまえば、子どもへの影響はもちろん、自分も疲れてしまいます。
☆早くと言ってしまう自分を自覚する☆
ちょっとした意識の持ち様を変えるだけで、いつも心穏やかに、安定した子育てをすることができます。
お母様自身が子どもをせかしていないか自覚していることが大切です。
お母様にその意識があれば、ふと気づいた時に「早く」と言う言葉を飲み込めたり、
子どもとゆっくり過ごせる時間を大切にするものです。
最近、「早く」が増えてきたなと思ったら、置き換えて考えてみましょう。
「私もお料理しているときに、子どもに何か頼まれたらすぐに対応できているかな…」
お母様と同様に、子どもには子どものペースがあります。
そして、大人と違い、子どもは早くできないのが当たり前です。
そう思いながら子どもと接すると、「早く」が少し減っていくでしょう。