2020.01.15
EQ(心の発達指数)って、何のこと?
皆さんは、「EQ」という言葉を聞いたことがありますか。
処理能力や頭の良さを表す「IQ」(Intelligence Quotient=知能指数)は、
ご存じの方がいらっしゃるかと思います。
「EQ」(Emotional Intelligence Quotient)は心の指数です。
そして最近、この「EQ」の高さが社会生活を送るうえで、
とても大切であるということがわかってきました。
では、「EQ」が高い人とはどのような人なのでしょうか。
以前、七田眞先生が「EQ」をはかるものさしとして、次の二つをあげていらっしゃいました。
- 自分の行動を我慢する力が育っている。
- まわりの人を思いやる心が育っている。
また、「EQ」の低い人の特徴として次の七つをあげられていました。
- やりたいことは何をやってもいい。
- 自分の気分で行動する。
- 自分のしたことを反省しない。
- 感情をコントロールできない。
- 人が間違った行動を抑えようとするとすぐムカつく。抑えた人を憎む。
- 自分の行動に責任をとらない。
- 弱いものにストレスを発散する。
いかがですか?「EQ」が低いと日常生活がとても苦しいものになってしまいそうですね。
「EQ」に関しては、さまざまな専門家が意見を述べています。
2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・J・ヘックマン氏が著した
『幼児教育の 経済学』(2015年)の中の一説をご紹介します。
この本の中で、《IQ=認知能力》、《EQにあたる忍耐力・協調性・計画性を非認知能力》としたうえで、
「意欲や、長期的計画を実行する能力、他人との協働に必要な社会的、
感情的制御といった非認知能力もまた、賃金や就労、労働経験年数、
大学進学、十代の妊娠、危険な活動への従事、健康管理、犯罪率などに大きく影響する。」
さらに、「幼いころにある特定の入力が欠けていると、
そのインプットに関連する情報を感じ、気付き、理解し、判断し、
それに従って行動するという脳のシステムの発達に異常が生じる。」と述べています。
では、《非認知能力=EQ》を高めるために重要なことはなんでしょうか。
それは、幼少期の親密なふれあいであり、豊かな声掛けに他なりません。
また、そこにはいけないことをしたら、なぜいけないのかを子どもに伝え、
叱る厳しさもないといけませんね。
お子さんに「愛」を寄せ、
社会のルールを守らせる「厳しさ」を持ち、
日々成長するお子さんに「信頼」をおいて接してください。
「IQ」と「EQ」を共に高めていくことが、充実した社会生活を送るうえで大切なのです。
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