皆さんの幼少期の記憶の中にほめられた思い出と、叱られた思いでのどちらがおおいでしょうか?
すぐに思い出せるのはどちらの記憶でしょうか?
私たち日本人はほめることがあまり得意でないといわれています。
そのため、厳しくしかられた記憶のほうが強く印象に残っているのではないかと思います。
「ほめる」ことと「しかる」こと全く逆の行為ですが、この2つは共通する作用があります。
それは、ほめられた言葉、叱られた言葉はお子様にとり心の深い部分に刻みこまれ、その子の人生を大きく左右するきっかけになるのです。
特に保護者様がお子様にかける言葉はすべて、「お子様への暗示」となります。
言い方を変えれば、保護者様はお子様への言葉がけによってお子様にいかようにも「レッテル」を貼ることができるのです。
保護者様に良いレッテルを貼ってもらったお子様は自己肯定感が育ち、自信を持った行動ができるようになります。
ではどのようにほめることが大切なのかここがポイントです。
ほめることが大切だからと言って、手放しにほめるのでは、間違った自己像を描き、お子様の人格をゆがめてしまいかねません。
ほめるときのポイントは
① 行為をほめる お子様がしたことに対し、何が良かったのか具体的にほめるようにします。
② 結果だけでなく過程をほめましょう 結果に至るまでにお子様が頑張ったこと、努力したことに目を向けて、ほめるようにしましょう。
③ 保護者様の喜びをつたえてほめましょう 「がんばってくれて嬉しい」など親の気持ちを伝えましょう。自分の行動が親を喜ばせていることをしれば、お子様はさらに喜ばせようと頑張ります。
④ 家族を通してほめましょう 「お母さんから聞いたよ。がんばったね」とお父様から言われれば、母親が自分を本当に認めてくれていることをより強く感じられ、父親にも認められていることを感じることができます。
ほめることがきっかけでお子様が変わるということがあります。
親は常にエンターティナーになったつもりでほめていきましょう。
また、どうしかるかもポイントです。
間違った叱り方はお子様の中に、マイナスの自画像が描かれてしまいます。
お子様の自己否定感を植え付けてしまう、いけない叱り方
① 結果だけを見て叱る
② 感情的に叱る
③ その時の親の都合でほめたり叱ったりする
④ いつまでもクドクド叱る
⑤ 過去のことを持ちだしてしかる「いつもそうね」「あのときもそうだった」など
⑥「お父さんに言って叱ってもらいますからね」
⑦「あなたはダメな子ね」「そんな子はうちの子でありません」人格や存在の否定
叱るときのポイントは
① 行為をしかる 「今あなたがした、この行為が間違えている」
② しかる基準を持つ 「こういうことをしたらしかるよ」と決めておく
③ 感情でしからず、冷静に話をする カッとなった時は、一度お子様と離れ、心を静めてから話しましょう。
④ 時間は1分以内 何分もしかり続けても、お子様の心は閉ざされていく一方です。
⑤ ほめ言葉とセットで 「こういうところはすごいね。でもここが間違えているね」
⑥ その場でしかる その行為をその場でしかりましょう。
⑦ 両方がしかる側に回らない 父親と母親が一緒にしからない。
このようにしかる基準持つことが大切です。
お子様の成長においてしかることは必要です。
どうしかるか、どうほめるか再度、夫婦間で話し合ってみてはいかがでしょうか。