1. 子どもの豊かな心づくりは、保護者の心の在り方も大切です。

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2018.10.10

子どもの豊かな心づくりは、保護者の心の在り方も大切です。

子どもの豊かな心づくりは、保護者の心の在り方も大切です。

今回は「心の大きな子どもに育てる秘訣」をお伝えしたいと思います。

 

周囲の人から愛される人は、ただ容姿が可愛いから愛されるのではなく、

一緒にいると『心が満たされる』『うれしい気持ちになる』『幸せな気持ちになる』など、

そんな「心が穏やかな気持ち」を与えられるからこそ周囲の人から愛されるのです。

 

「心穏やかな気持ち」になるとき、それは人から「感謝」されたときです。

大人であっても、子どもであっても「ありがとう」と言われると、

すごく嬉しいですし、心が満たされますよね。

その満たされた気持ちをまた味わいたい、「ありがとう」って言われたいと思うと、

その人の役に立ちたい、何かしてあげたいという優しい心が育ちます。

感謝ができる人の周りには、自然と人が集まり、そしてみんな「穏やかな気持ち」になり、

お互いを尊重しあえる良い人間関係が生まれるものです。

その為にも常に意識的に「感謝」の心を持ち、「ありがとう」と周りに伝えていくことが大切です。

 

子どもが、日ごろから「感謝」の言葉を口にできるように育てていきましょう。

その為にはまずは、お父様、お母さまが手本となって、日ごろから感謝の言葉を口にしましょう。

「お父さんが毎日お仕事頑張ってくれているから、美味しいご飯が食べられるね。お父さんに感謝しようね。」

「お母さんが毎日作る料理は本当に美味しいね。美味しいご飯作ってくれるお母さんにありがとうだね。」など、

お子様の前で声に出し伝えることが、とても効果的です。

 

でも感謝は、「何かをしてもらったから、感謝する、だけではありません。」

最も大切なことは、【今、ここに生まれてきてくれたこと、「存在そのもの」に感謝をすることです。

 

お子様が産まれた時を思い出してみてください。

母子ともに健康で生まれてきてくれたことに安堵し、

長い日をかけて今目の前に来てくれたことに喜び、

親の第一歩を踏み出したという嬉しさを感じたり。

さまざま想いがあったのではないでしょうか。

 

子どもが今、ここに「存在」するだけで「感謝」ですよね。

 

しかし、子どもの年齢が大きくなっていくと、

同年代の子どもと比較し、できないことを欠点として見てしまったり、

言うことを聞かなければ、感情的に怒ってしまったり、

保護者様の感謝の心がなくなってしまいがちです。

そんなときこそ、「存在」そのもに感謝し、生まれてきてくれてありがとうと感謝をしましょう。

 

それでも、時には子育て中に「カッと」なってしまうこともあるかもしれません。

そんな時の対処法をお伝えしておきます。

「カッと」なってしまった時は、トイレへ行ったりするなど場所をちょっと変えたり、

コップ一杯の水をゆっくり飲むなどすると、気持ちがスーッと落ち着いてきます。

自分で自分の気持ちをコントロールしましょう。

 

親が落ち着いてしまうと、子どもは一人で泣いても張りがなくなり、

数分するとすぐに泣き止みます。

泣き止んだら「よく我慢できたね」「よく泣き止むことができたね」と言って抱きしめてあげましょう。

我慢できたことをほめてあげると、次から、泣き止むのが早くなります。

お母様も感情にまかせて子どもをきつく叱るより、

いったん中座して気持ちを収めることを習得されると、子育てももっと楽しくなっていきます。

 

子どもにとってお父様、お母様は、絶対的な愛情をくれる大人です。

そんなお父様、お母様から感謝を与えられて育った子どもは、

自分という存在を認められ、そして人に「感謝」できる心が育っていきます。

そして、いつしか自分の周りにどんどん「感謝」を伝え、「心穏やかな気持ち」の輪を

広げていくことでしょう。

 

そして「感謝」の心を育てていく中で、子どもに〈言葉にはエネルギーがある〉ことを

伝えましょう。

日本語には、言霊(コトダマ)という言葉があります。言葉には霊的な力があるということが、

太古から言われています。

使う言葉が、その人の人間性を表すとも言われます。

子どもには、「感謝」の心を育てながら、「良い(プラスの)言葉」が自然と発せられる人に育てていきましょう。

良い言葉とは、「ありがとう」「大好きだよ」「できる!」「うれしい」「楽しい」

悪い言葉とは、「面倒くさい」「大嫌い」「できないよ」「無理だよ」「つまらない」

などなどです。

言葉自体は、プラスもマイナスもないですので、言葉の入力はたくさんの言葉が必要です。

でも、使う言葉は、知っているか否かではなく、心模様が、言葉として表れます。

だからこそ、「感謝」の心を育て、「良い言葉」を使える人に育ててあげましょう。

 

〈言葉にはエネルギーがある〉ことを実感できる簡単な実験がありますので、

子どもと一緒に取り組んでみることをおすすめします。

カイワレ大根を2種類の入れ物を用意して、それぞれに言葉かけをするというもの。

一方のカイワレ大根には、良い言葉をかけ、もう一方には、悪い言葉をかけます。

それを毎日繰り返していくと、下記の写真のように、植物の成長にも大きく変化があるのです。

左にはプラスの言葉、右にはマイナスの言葉を毎日かけます。

7日目で、成長に差が出てきます。

 

言葉で説明するよりも、実感をともなって体感できるので、

「家族やお友達に対して悪い言葉をかけ続けたら、どうなるかな?」

「〇〇ちゃんも悪い言葉ばかりかけられたら、嫌じゃない?」

と、子どもに考え感じさせてあげることができます。

 

プラスの言葉をかけることが重要だということを感じ、ご家庭で実践いただけたら嬉しいです。

そして、今に感謝し、お子様と巡り会えた喜びを感じながら子育てに楽しんでいただけたら

と思います。