2020.02.12
文章を書くことが好きになるには
「文章を書くのは好きですか?」
多くの方々が「苦手」と答えるのではないでしょうか。
子ども達も同じです。
学校から課題として出される感想文や、学校行事に関しての作文が出されると、
何をどんなふうに書いていいのかわからず、困ってしまった経験のあるお子さんは多いようです。
お子さんの場合、文章を上手に書くことができる伸びしろは充分あります。
基礎的な知識と、書き方のコツを身に付けていれば良いからです。
基礎的な知識とは、語彙力・表現力を始めとして、
実際に文章を書くときに必要となる、句読点や「」などの使い方です。
語彙力や表現力に関しては、一朝一夕に身につくわけではありません。
やはり、幼い頃からの絵本の読み聞かせや、言葉の入力をしてあげることが必要となります。
そして、お子さんがお話をし始めたら、お子さんの話を周りの大人が書き留めてあげて、
口から発した言葉が、文章に変わることを教えてあげます。
お子さんが文章を書き始めたら、その文章をほめてあげて、
お子さんに自信を持たせることが大事です。
このように段階を踏んで、文章を書くことに慣れていくと、
次第に書くことが楽しくなり頭の中で思い描いた事柄が、
素敵な文章となって書き表すことができるようになるのです。
数日前の小学部のレッスンでのことです。
小学部のレッスンでは、毎回作文を書く取り組みがあります。
今回の課題は
「制服と私服のどちらがいい?」
という内容の意見文を書かせるものです。
意見文を書くには、まず意見文とはどのような文章なのかをわからないといけません。
子ども達は、意見文の書き方のワークシートにそって、
まず自分の意見書き、次に、なぜ選んだのかの理由をいくつか書いていきます。
その後、違う意見を選んだ人の意見を想像して、反対意見の主張も書いていかなければなりません。
「ただ『私服が好きだから。』『制服は嫌いだから。』
などという単純な意見では、相手を納得させることはできないよ。」
というと、子ども達は自分の意見を通す理由を一生懸命考えるのです。
そうして出来上がった作文を一つ紹介します。
Nくん 小学校3年生の作品です。
ぼくは、私服の方がよいと思います。
理由は、毎日好きな服を着ていけるからです。
また、私服なら、よごしてしまっても、毎日洗えるので清けつだからです。
さらに、学校でみんな同じ服を着ていると、だれがだれだかわからなくなると思うからです。
けれども、制服もいいところがあると思います。
朝寝坊したときに、服を選ぶ時間が無い場合も楽だからです。
また、服をあまり買わなくてすみます。
でも、ぼくは学校ですぐに先生や友達に見つけてもらいたいので、私服がよいと思います。
いかがですか?
きちんと、自分の意見も述べていますし、反対意見の人の心も想像していますよね。
作文には想像力は欠かせません。
自分中心の考えでは、周りに共感してもらえる文章は書けないのです。
文章力は思考力であり、思考力は幼児期からの愛情豊かな環境から育まれるのです。
お子さんにたくさんの優しい言葉かけと、本の読み聞かせをしてあげてください。
必ず、将来につながる力になります。
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