1. 節分(季節の行事)から学ぶこと

ブログ

2020.02.05

節分(季節の行事)から学ぶこと

節分(季節の行事)から学ぶこと

2月の別名は如月(きさらぎ)です。

もともとは「衣更着(きさらぎ)」と書かれていたようで、

「寒さが厳しく重ね着する季節」という意味があったとも言われています。

節分・立春が過ぎ、暦の上では(旧暦)春ですが、

「衣更着」の名の通り、まだまだ外は寒くて、

コート無しでは外出もままなりません。

けれども、陽射しの中には春を感じさせる明るさがあります。

 

2月といえば、まず思い浮かぶ風物詩は、節分です。

今年は2月3日でした。節分の翌日は春分ですので、

冬から春へと季節が移り替わる節目に行われる年中行事です。

節分といえば、「鬼は外、福は内」と豆まきをするというのが一般的です。

地方によっては、「福は内」だけのところ、

「福は内、鬼も内」と言いながら豆をまくところもあるようです。

悪い心を改めた鬼が、良い鬼になるので、迎え入れるために鬼も内」と言うのだそうです。

 

ちなみに皆さんは「鬼」というとどんなイメージを思い浮かべますか?

鋭い角と牙がありおそろしい形相をした姿ではないでしょうか?

日本昔話でもたびたび「鬼」は登場します。

『一寸法師』では、鬼に飲み込まれた一寸法師が鬼のお腹を針の刀で突き続け、

降参して逃げ出した鬼から打ち出の小槌を手に入れて、大きくなることができます。

『こぶとりじいさん』では、最後は悪いおじいさんにこぶをくっつけてしまうという、

悪者を退治する側のように書かれています。

そして『節分の鬼』という物語では、一人寂しく節分を迎えたおじいさんが、

「福は内」といいながら豆をまいたところ、

仲間を大勢ひきつれた鬼たちがにぎやかにおじいさんを囲んで節分を祝い、

その後、たくさんのおみやげを持ってきてくれたという話になっています。

大事なものを置いて逃げ出すおっちょこちょいな鬼だったり、

正義の味方のようだったり、はたまた心優しい鬼だったりと、

いろいろな鬼がいて、昔話に親しむと多くの発見ができて面白いです。

 

鬼(おに)の語源は、陰(おん)で、漢字の意味から目に見えない邪気を表していました。

そういった、目に見えない怖さが、やがて形となって怖い顔の鬼になったと言われています。

そして節分では、鬼を追い払う道具として、豆が選ばれました。

日本人が昔から食材としていた、味噌や豆腐の原料である大豆に、

邪気を払う願いを込めたのか、

または「豆」→「まめ」→「魔滅(魔を滅す)」という意味をこめていると言われています。

 

春が近づいていると言っても寒さ厳しい、

体調を崩しやすい時期なのは、昔も今も同じです。

人々の不安を取り去る意味合いも、

行事には多く含まれているのですね。

昔から伝わる行事の意味を紐解くと、

先人たちの思いに触れることができます。

家庭で季節の行事を調べたり話てみましょう。

 

入室キャンペーン実施中!七田式の体験レッスンは👇