2022.10.23
言葉は音から学ぶもの
子育てをしていく中で、文字読みが苦手なお子様がおります。
どのような働きがけをすることで苦手ではなくなるのでしょうか?
言葉は、まず「音」として生まれ、
その後、「文字」として表現されるようになりました。
ですから、お子様に言葉を習得させるときも同じように、音として吸収させてから、
文字を学ばせると上手くいきます。
絵本であれば、何度も読み聞かせをし、覚えてしまうくらいになってから、
言葉の音と文字を対応させていくことです。
音から学ぶメリットは、事前に言葉を入力しておくことで、書かれた文字を見た時、
言葉をまとまりにして把握できることにあります。
単語が音として記憶されているので、文章を読む際、文字のかたまりや、
文章の切れ目がわかるのです。
聞き覚えの無い言葉は、平仮名一つを拾うように読んで理解しようとしますが、
聞き覚えのある言葉であれば、一つのかたまりとして素早く認識することができるのです。
例えば、絵本を読むとき、「りんご」という言葉が出てきたとします。
事前にその絵本を何度も読んでもらっていたお子様は、「りんご」だと
一目で認識することができます。
しかし、その絵本に初めて触れるお子様は、「り・ん・ご」、「リンゴだ」と、
一つひとつの平仮名を読んでそれを統合し初めて3つの文字が「りんご」
という一つのものを表しているのだとわかるのです。
私たちが考える以上に、お子様は読み聞かせから語彙を獲得しています。
耳で聞き、知っている単語が多いほど、自分が読むときにスムーズに読むことができます。
文章をスムーズに読めるようにしてあげることは、勉強の意欲アップにもつながります。
何か自分が興味のあるこがあり、それについてもっと知りたいと思ったとき、
どんな分野であっても文章を読むことは避けられません。
その時、文字を読むことがストレスだったら、学びたい意欲はあるけれど、
勉強することが苦痛になってしまいます。
あるいは、意欲さえもなくなってしまうかもしれません。
そうならないためにも、文字を読むことを好きになる、少なくとも
苦労なく読めるようにしてあげたいものです。
早いうちから、文字を習得させることで、文字を読めることが嬉しくて、楽しくて、
どんどん自分から読むようになります。
文字が読めることで、大きな自信となり、生きること、学ぶことに対して、
自然と意欲的になっていくことでしょう。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。