1. 日本の歴史や文化に触れる言葉探訪をしてみては?

ブログ

2022.10.13

日本の歴史や文化に触れる言葉探訪をしてみては?

日本の歴史や文化に触れる言葉探訪をしてみては?

暑さが日毎に落ち着いてきて、

秋を感じさせる日が多くなってきました。

読書の秋、芸術の秋、食欲の秋など

秋といえば・・ に続く言葉はさまざまあります。

その中で「紅葉」(もみじ)は俳句の季語に使われたり、

ニュース等で、紅葉(こうよう)の地域別の状況を

目にすることもありますので、

すぐに思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。

 

先日、小学部のレッスンで俳句を創作していた際、

「紅葉狩り」という言葉が話題にのぼりました。

紅葉狩りとは、色付いた紅葉(もみじ)を眺めて楽しむことです。

その眺めることを、なぜ「狩り」という言葉であらわすのかという疑問です。

紅葉狩りの他にも「狩り」を使う言葉として、

「いちご狩り」「りんご狩り」「潮干狩り」

などが思い浮かびます。

 

「狩る」という言葉は、獣を狩るだけでなく

「自然の中に分け入って物を取る」

という意味があるそうですので、

いちごやりんごや貝に使うそうです。

では、なせ「紅葉を鑑賞すること」に「狩る」を使うのでしょう。

調べていくと、時代は平安時代までさかのぼります。

平安時代の貴族達は、血で汚れることを嫌がり、

「狩り」をしなくなります。

そのかわり、庭に草木や花を植えて愛でる生活を

おくっていくようになりますが、紅葉を庭には植えなかったそうです。

そのため、紅葉を見に行くには山や渓谷に

出かけなければなりませんでした。

本来、獣を狩りに行く山に紅葉を鑑賞しに出かけることを、

紅葉狩りとして「狩り」とみたてた説が有力だそうです。

または、「物をとる」という「狩る」の意味あいから、

鑑賞用として手折って持ち帰ったからという説、

薬草として採集したからなどの説があるようです。

 

俳句作りで、ふと感じた言葉への疑問から、

時空を超えた歴史探訪が出来ました。

日本語のなりたちに興味を馳せてみるのも、

秋の夜長に楽しめそうですね。

 

七田式の無料体験レッスンのお申込みは👇