2022.03.16
『色』をたくさん見せましょう!
人は生活の中で五感を使いながら、
多くの情報を脳にインプットしています。
その五感の中で特に視覚は、五感の情報収集能力において、
全体の約80%を占めていると言われています。
その視覚情報の約80%が、色の情報なのです。
ですから、脳の成長が著しい乳幼児期には、
できるだけ多くの色の情報を与え、
脳の活性化をさせていくことが望ましいです。
赤ちゃんは目の発達段階で、
認識できる色や物の見え方に変化が現れます。
生後1ケ月頃に認識できる色は、
[黒・白・グレー程度]で、
濃淡がぼんやりした感じです。
生後3ケ月頃は、色覚も発達し、
最初は[赤]、次に[黄色・緑]などの色が見えていきます。
人や物の輪郭がぼんやりとらえられてきて、
動いているものを目で追うこともできます。
生後6ケ月頃には、[オレンジ・紫・青]など、
数多くの色の認識・区別ができるようになります。
視力は0・1程度。
視野が広くなり、近くの人や物がはっきりと見えます。
このように色を認識・区別できたら、
色と色名を一致させて教えてあげましょう。
色はそれぞれ波長という名の「刺激」を持っていて、
多くの色に触れることで、脳も多くの刺激を受けています。
そこで身につけた色彩感覚は、子どもの感受性を豊かにします。
カラフルな玩具や絵本、濃い色、淡い色、
鮮やかな色、くすんだ色など、たくさんの色を見せてあげてください。
お絵描き、工作などの造形表現的な活動は、
根気や自制心、好奇心、意欲、協調性、発想力などを
高めるものとして重要です。
造形表現に関連している色彩感覚は、
早期に伸ばすべき能力であり、幼児期に伸ばしておかないと
後天的に身につけさせるのが困難といわれています。
子どもには、絵画を見せることをお勧めします。
色鮮やかで繊細でリアルタッチの絵画に、
意外に子どもは興味を示してくれます。
かわいいキャラクターのようなデフォルメされたイラスト、
そういうものにしか目がいかないと思っているのは、
大人が勝手に持っているイメージでしかないのです。
多くの色を見て育った子どもは、
物の微妙な違いを観察することが得意で、
絵や工作などにそれを表現できます。
また、感性力も磨かれて心が豊かになります。
季節の移ろいや季節の行事を、
色彩から感じとり楽しめるようになるのです。
子ども部屋には、色鮮やかな絵や写真、ポスターなどを飾り、
日常的に目に触れさせながら、お子さんと話ができる環境を
たくさん作ってあげてください。
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