2021.12.05
褒めることの大切さ
今日は褒めることの大切さと、叱ることの大切さについてお話いたします。
皆さんの幼少期を振り返ってください。
褒められた思い出と、叱られた思い出の、どちらが多いですか?
すぐに思い出せるのは、どちらの記憶でしょうか。
日本人は褒めることが苦手だとよく言われます。
そのため、厳しく叱られた記憶の方が強く印象に残っている人の方が
多いかもしれません。
「ほめる」ことと「しかる」ことはまったく逆の行為ですが、
この2つには共通する作用があります。
それは、褒められた言葉、あるいは叱られた言葉は、
子どもの心の深い部分に刻み込まれ、その子の人生を大きく左右する
きっかけになることがある、ということです。
特に親が子どもにかける言葉はすべて、子どもへの「暗示」となります。
言い方を変えれば、親が子どもへの言葉がけによって、
子どもにいかようにも「レッテル」を貼ることができるのです。
そして、良いレッテルを保護者様に貼ってもらったお子様は、
自己肯定感が育ち、自信を持った行動ができるようになります。
褒めることが大切だからといって、ただ褒めるのでは、間違った自己像を描き、
お子様の人格をゆがめてしまいかねません。
褒めるときは、以下のようなことを実践してみてはいかがでしょうか。
①行為をほめる
お子様がした何が良かったのか、具体的に褒めるようにします。
子どもは、どうすれば人に認められるかの基準を理解します。
➁結果ではなく、過程をほめる
結果に至るまでにお子様が頑張ったこと、努力したことに目を向けて、
ほめるようにします。
③親の喜びを伝えてほめる
「がんばってくれて、うれしいわ」など、親の気持ちを伝えましょう。
自分の行動が親を喜ばせていることを知れば、
子どもはさらに喜ばせようとがんばるものです。
④家族を通してほめる
「お母さんから聞いた。頑張ったね」とお父様から言われれば、
母親が自分を本当に認めてくれていることをより強く感じられ、
また父親にも認められていることを感じることができます。
「何をほめたらよいかわからない」という保護者様がいらっしゃいます。
ほめることは、小さなことでよいのです。
「ご飯を残さず食べた」「元気に朝起きた」など、
「当たり前」のことに感動し、喜ぶことです。
小さなことほど、お子様も実感します。
そのためにはしっかり、お子様を見てください。
今まで、気づくことができなかったお子様の姿に気づくことで、
ほめる種はたくさん見つかります。
次回は叱ることの大切さについてお話させていただきます。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。