2021.04.20
才能は生まれつき?
本日は、子どもの才能についてのお話しです。
19世紀初めのころ、ドイツの片田舎にカ-ル・ビッテという
牧師さんがすんでいました。
ある日のこと、村のインテリたちが集まって、
「人間の知能、才能は、生まれつきなのか?」
それとも、
「教育によって育てることができるのだろうか?」
と、雑談に沸いておりました。
その時の大半の結論は、知能才能は生まれつきのものというものでした。
賢い子どもは、何を教えてもすぐに理解できる、
愚かな子どもはいくら教えても伸びない、
これらは、生まれつきだろう、
そう、大半のインテリたちは結論づいたのです。
約200年ほど前のお話です。
その時カ-ルビッテは、遺伝的素質に重きを置きすぎているのではないか、
と意見したのです。
カ-ル・ビッテは、遺伝的素質はあるけれども、
教育はそれをもしのぐ強大な力がある。
子どもは、5、6歳までにどのような教育を受けたかで知能は決まり、
一生も決まる、と述べたのです。
現在は、大脳生理学という学問上の研究から、
ビッテの見解は、概ね正しかったことが証明されています。
ただ、現在においても、幼少期の教育の力を軽視して、
大きくなってからで、十分だと考える親御さんもおられるようです。
カ-ル・ビッテは、その後、自分の見解を実験しました。
村の平凡な女性と結婚をし子どもが誕生すると、
まず、目覚めて機嫌が良い時に話しかけました。
目が見えるようになると自分の指を子どもの前にもっていき、
子どもの指を動かし、指を目で追うことを確認すると、
「指、指」と発音をして聞かせました。
言葉を教えることに注力しました。
その後、赤ん坊に身体各部の名称や、部屋、庭など、
あらゆることの名前を聞かせました。
赤ちゃん言葉ではなく、正確に発音をし、聞かせました。
また、お話をつくり、聞かせて言葉を覚えさせる方法をとりました。
そして、童話を聞かせるに至りました。
さらに、お話を繰り返し言わせる、つまり暗唱させることもしました。
その結果、5歳ころまでに3万単語を覚えてしまいました。
その後 外国語をマスタ―し、8歳で6か国語を話せるまでに至りました。
13歳で哲学博士の学位をとり、16歳で法学博士号をとりました。
牧師は、教育の力がいかに偉大であるか、証明したのです。
グラスゴー大学のジェ-ムズ・サムソン教授がのべています。
「子どもが知識を得ることが難しく頭を悩ますのは、
子どもの教育が遅すぎたからだ。
幼児に心を用いる習慣を早くから付ければ、
勉強は苦しみではなく、耐えざる喜びである」と。
子どもに早くから教育を行うのはかわいそうとか、
幼い頭を疲れ果てさせてしまうと今でも耳にすることもありますが、
事実は少し違います。
我が子の一番の教育者はご家族です。
命を宿したときから、教育は、はじまっています。
子どもに積極的に関わっていきましょう!
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