2021.02.11
ことばの効能
最近、お会いした方やレッスンに起こしいただいた方々から、
「ご自愛ください。」
「お心遣いありがとうございます。」
等の有難いお言葉をいただくことが多くなったような気がします。
最近の「ソーシャルディスタンス」の配慮から、
人との距離を取らざるをえない状況が続いています。
そういった中でかけていただく「言葉」は、
以前よりいっそう身に沁みますし、
心の距離が近づいているように感じます。
アメリカの実業家であり、作家『人を動かす』『道は開ける』
などの著書がありますデール・カーネギー(1888年―1955年)
の言葉をご紹介します。
「ちょっとした心掛け一つで、この世全体が少しでも幸福になる。
ひとりぼっちの人や意気消沈している人を見かけたら、
その場で二言三言やさしい言葉をかけてあげよう。
たぶん明日になれば、そんな親切をしたことを忘れてしまうだろう。
だが親切にされた者は、あなたの言葉を一生胸に抱きつづけるだろう。」
人の心は見えませんし、見えないからよくわかりません。
自分の心だってわからないことがあります。
でもだからこそ感じ取ろうとします。
目に見えるものだけを見ていくと、
「これが正しい」「これが正しくない」
などの「良い」「悪い」の判断基準をもってしまいます。
目に見える世界では、何かが「できる」「できない」、
「うまい」「下手」などが、はっきりわかります。
ですから、目に見えたことだけを見て、
ついつい「正しい」「正しくない」とか、
「良い」「悪い」と言ってしまうのです。
でも、この「良い悪い」の尺度は、一体何からくるのでしょう。
極端な例でいくと、健康は良くて、病気は悪い。
若いほうが良くて、年をとることが悪いなど、
私達はそんな風に二者択一にしてしまいますが、
病気がなければ、健康のありがたみがわからない。
年をとらなければわからない喜びもあります。
この世界は陰と陽のバランスから成り立っているといわれています。
どちらか一方では片落ちになってしまい、上手くまわらないのです。
たまに、なんとなくそうしてしまったとか、
なんとなくそれが良いと思って行動した、
というようなことがありませんか?
そういう時は、なぜか物事が流れるようにうまくいったり、
結果が同じでも心の中の清々しさが違ったりします。
この「なんとなく」の世界を、昔の日本人は大切に生きてきました。
この目に見えない「なんとなく」を深めていくことで、
見えてくる世界があることを知ってください。
人は喜怒哀楽を持って生まれてきました。
そしてこの喜怒哀楽があるからこそ、人は行動で出来ます。
「うれしい」「くやしい」「かなしい」「たのしい」
等の感情は心の動きであり、原動力になれば、逆に妨げにもなり得ます。
この心の感情が強すぎてしまうと、自分中心の考えに向きがちになるからです。
この喜怒哀楽の感情と、「なんとなく」湧き上がる
心の声とのバランスを上手にとりながら生活していきたいものですね。
大和言葉ということばをご存知ですか?
日本古来の言葉で「和語」といわれています。
その言葉のなかで、「感謝」を伝えるときの言葉として
次のようなものがあります。
有り難い・・・ 人の好意などに対し、滅多にないことだと、感謝する。
痛み入ります・・・相手の手厚い配慮・好意・親切などに対して恐縮すること。
かたじけない・・・身に受けた恩恵などに対して、感謝の念でいっぱいであること。
こころづかい・・・その人のためを思って、いろいろと気をつかうこと。配慮。
おかげ・・・他から受けた力添え。
日常的にお使いの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
大和言葉は、温かく優しいことばで響きも美しいと言われています。
会話の中にこのような柔らかな言葉を入れるだけで、
相手にも気持ちがより一層伝わりますね。
ご家庭でも言葉を上手に使って、
あたたかい和やかな環境をつくっていきましょう。
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