2020.08.23
考える力を育てましょう
今日はお子様にとって大切な考える力の重要性について、お話させていただきます。
考える力は自然と身につくものだと考えますか?
考える力とは、周りの大人がお子様に与える影響により、目が出て伸びるものです。
保護者様にとっては、お子様の考える力を育てる働きかけを知り、
実践することが大切です。
現代の教育は2つの流れがあるといわれています。
一つは先生が生徒に知識を教える、従来のタイプの教えることを重視する教育です。
もう一つは、生徒たちが自分たち自身で学ぶこと、考えることを、
身につけさせる教育です。
1995年頃から、世界の教育目標が変化してきました。
これまでの教育目標では、知識の獲得に力を入れすぎて、
生徒たちの創造性、批判的思考力といった他の重要な面を犠牲にしているのではないか、
と反省が行われました。
そこで、「新しい知識を生み出し、知識に基づいて熟考し、比較し、判断し、
仮定する能力を生み出すこと」に重点が置かれる授業内容になってきました。
2000年から取り入れられた学力テストでも、その方向に沿って
テストされる内容に変わってきました。
従来型の詰め込む学習法は、自分自身で考えることができない子どもたちを
たくさん生み出してきました。
その反省から、新しい方向に世界の教育が変わってきたのですが、日本は今でも、
古い知識を詰め込む型の教育が行われているので、そのため国際学力テストの読解部門で
成績を下げているのです。
早くこのことに気づき、日本の教育の流れを変えなければ、
国際社会で後れを取ることになってしまいます。
では、考える力を育てるにはどうしたらよいのでしょうか?
これには読書が重要です。
考える力は何より読書量です。
読書量の多い子どもほど、抽象思考ができ、優れた思考力を持っています。
読書量が少ないのに、いくら考える力を育てるトレーニングをしても、
それでは実りが少ないのです。
小手先だけのトレーニングでは、考える力は大して育ちません。
考える力が良く育つのは、よく本を読むこと、そして、良く作文を書くことです。
読書量が人より多いほど、優れた作文を書き、優れた作文を書くほど、思考力が高いのです。
思考力は入学直前の勉強では、急に身につくものではありません。
幼少期からの読書週間が大きくものをいいます。
思考力、作文力は語彙力が基本です。
子どもの語彙力を豊かにすることを考えることが大切です。
この読書週間を身につけるのは、幼少期からの本の読み聞かせが大切です。
違う本ばかり読むのではなく、同じ本を読んで聞かせ、耳の記憶を育てることが大切です。
脳の良い回路を開くには、繰り返しが重要です。
赤ちゃんは耳で聞いて覚えていきます。
目の記憶も大切ですが、耳の記憶はより大切です。
絵本を繰り返し読んで聞かせると、字は読めなくても、
話を聞いてしっかり覚えてしまうのです。
2歳までに繰り返し読んで聞かせ、完全記憶を育てると、
優秀な思考回路を開くことができるようになります。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。