2020.06.14
お子様をのびのび育てるには
今日はお子様をのびのび育てる方法を、お話させていただきます。
お子様は学びの中にこそ、「のびのび」とした自分を感じることができるものです。
何よりもお子様の知性を磨くことで、個性や感性をのびのびと発揮することができます。
幼児教育に対しての考え方は、それぞれのご家庭によって様々です。
熱心に取り組まれているご家庭もあれば、「小学校入学までは、自由にのびのび育てたい」
と考えられる方もいます。
どちらかの一つの考え方が正確ということではありません。
しかし、いずれにしても、そこには「将来、お子様にはこんなふうになってほしい」
と保護者様の願う人間像があるはずなのです。
それを見据えたときに、「自由にのびのび」という方針だからといって、
幼少期のお子様に何の働きかけもせず、学ばせないことは、お子様の成長にとり、
本当に良いことだと言えるのでしょうか。
実は、「自由にのびのび」という良い言葉は、大きな落とし穴が潜んでいます。
イリノイ大学のダーキン博士が、カリフォルニアの公立学校で行った調査によると、
「幼少期に早く文学を読み始めた子どもは、小学校在学中、成績が良かった」
と報告されています。
それとは逆に文字を読み始める時期が遅かったお子様は、学力の伸びが小さく、
学校の勉強についていけなくなる傾向にあると、いわれています。
お子様に早くから読み書きや知識を教えると、お子様の心を歪めてしまうといった意見もあります。
しかしそれは偏った考え方です。
文字の読み書きができ、知識が豊富であることと、心が豊かに育っていることは、
相反することではありません。
読み書きができ、知識が豊富にあることで、感受性も豊かになります。
幼少期から、文字を学ぶことができれば、多くの情報を吸収することができ、好奇心豊かに育ちます。
また、絵本などを通して、感情や考えの伝え方を学ぶことは、表現力も豊かになります。
早くから学ぶことは、好奇心や表現力などといった重要な心の働きを育て、
それが慣性力を育む手助けをしてくれるのです。
問題なのは、知的発達だけに目をやり、肝心な心の教育がおろそかになることです。
保護者様の押し付けによる知識の詰め込みになってしまうと、お子様の心が不在になります。
そのような教育はお子様の心を歪めてしまいます。
大切なことはお子様の心を尊重したうえで、知的な教育が行われているということです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。