2020.06.01
「料理」「片付け」のスキルをつけよう
緊急事態宣言が解除され、少しずつ幼稚園や学校も再開が始まりました。
それでも、まだ分散登校だったり、短縮授業だったりと、
以前のようになるのは、まだ少し先のことだと思います。
そして、ずっと休校続きから、本来の生活リズムにもどすのは、
子どもたちも、そして保護者様もなかなか大変なことです。
お勉強も大切ですが、ご家庭でも「料理」「片付け」といった
子どもの今後の生活と人生にも必要なことを身につけてもらってはいかがでしょうか。
学校に戻るようになれば、行うようなことでもありますし、
最初は大変ですが、毎日少しずつ習得してもらうことで、
近い将来、保護者様の労力も減ってくるかもしれません。
1.料理<幼児編>
3歳から包丁を使っている子もいれば、
料理にまったく触れてこなかった小学生もいて、
料理のスキルは子どもによってバラバラです。
お子さんの興味と安全性が確保できるバランスをみて、
教えてあげてくださいね。
こちらでは簡単なものから順番に並べていきます。
野菜を洗う
スーパーで買ってきた野菜を袋から出し、洗うことも立派な一歩です。
生のまま食べられる野菜と、火を通す野菜のクイズ
春キャベツ、にんじん、きゅうりはそのまま食べられますが、
じゃがいも、なすなどは火を通す必要があります。
実際に野菜を見せながら、そのままで食べられるかどうかを
クイズにしても興味をひきます。
メニューによって野菜の切り方が変わって、形が変わることも役立ちます。
ミニトマトを洗ってヘタを取る
扱いやすいミニトマト。洗うだけで一品になるので、
小さな子も達成感を得られます。
ゆで卵の殻をむく
コップにゆでた卵を入れて軽くふると、
殻に細かいひびができ、つるんとむくことができます。
まとめてゆで卵をつくり、味玉などにして保存しておくと便利です。
たまねぎの皮をむく
薄皮をむいてもらいます。目がしょぼしょぼすることも
面白いと思ってもらえたらいいですね。
料理<小学校低学年編>
野菜の下処理ができるようになったら、一品料理にトライ!
サラダを一品、子どもに任せる
ミニトマト、コーン、ツナ、レタス、春キャベツなど、
火や包丁を使わず食べられる野菜を中心に「お任せ」しましょう。
人は仕事を任されるとうれしいし、やる気がでます。
完成すれば達成感も得られますね。
野菜嫌いの子も興味を持ってくれるかもしれません。
お米を研いで炊く
お米をこぼさないように量って、洗うことがポイントです。
炊飯器の使い方を覚えてもらってください。
加工食品をカット
包丁の使い方を教えるには、ハム、ソーセージ、ちくわなどの
加工品が切りやすいです。
指を丸める「猫の手」をマスターしてもらいましょう。
卵料理をマスター
火を使います。スクランブルエッグ、卵焼き、目玉焼きと、
すぐ火が通る卵は、調理時間が短く、飽きにくいのでおすすめです。
チーズやハムなどを加えれば、バリエーションが増えることも教えておきます。
料理<小学校高学年編>
包丁や火の取り扱いに慣れてきたら、メイン料理をお任せしてみましょう。
カレーやシチューの煮込み料理
本格的な作り方はさておき、カレーやシチューなどは、
具材を切って、煮て、ルウで味付けをすればOK。
でき上がるまでに多少時間はかかりますが、
覚えてもらえば親の負担がぐっと減ります。
肉・野菜炒め
メインおかずに欠かせない炒め料理。
同じ具材でも洋風、和風、中華風と調味料を変えると
味付けのバリエーションがぐっと広がることを知ると、
楽しくなりそうです。
味噌汁
家庭によって出汁の取り方はさまざまなので、
その家流のやり方を伝授します。
出汁をとって具材を切って煮て、味噌を溶いて、
味見をして……ができれば即戦力、という気がしますね!
2.暮らしを整える整頓と掃除
おかたづけの習慣をつけつつ、お掃除も頼んでみます。
まずは、子どもと一緒に楽しくやるところから始めましょう。
小学生だと、最初は断られる前提で伝え、あわよくばを狙っていきましょう。
おかたづけ
幼児のころからぜひ習慣にしたいけれど、できる子が少ないおかたづけ。
「親がやった方が早い!」のですが、辛抱づよく促し、
サッと片付けられるようにしたいものです。
水ぶき
雑巾のしぼり方を教え、マイ雑巾を渡します。
汚れているほど成果が見えるので、やりがいがあるそう。
吹きムラを注意するより、やってくれたことへ盛大に感謝し、
次回につなげましょう。
模様替え+おもちゃの断捨離
ソファやテーブルなどの位置を変えれば気分転換に。
どの配置だと暮らしやすいか、どうすれば片付けがしやすいかなど、
子どもと話し合って決めると予想外のアイデアが飛び出すかもしれません。
家具の配置を考えていくうえで、必要なおもちゃなどのモノを見極め、
断捨離もできれば理想的です。
子育ては、子どもの自立をサポートすることですよね。
自分の生活環境を整え、豊かに暮らすための家庭科力は、
性別に関わらず必須の能力です。
これから先、子どもの人生に役立つことを覚えてもらいましょう。
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