1. 日本人の国語力

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2020.05.24

日本人の国語力

日本人の国語力

「エモい」この言葉、ご存知でしょうか?

日本でここ数年、10~20歳代の若者たちが使うようになった言葉です。

悲しいときも、感動した時も心に響いたときに使っているようです。

でも、人それぞれ 細かいニュアンスは違うはず。

微妙な感覚は表せていないでしょう。

この言葉ひとつで、それぞれの気持ちは伝えられないのではないでしょうか。

この言葉、なかなか使いこなせません。

大きな意味を含んでいて、SNSのような短い言葉が好まれる場面では、

使い勝手がいいのでしょう。

ただ、何でも通用する言葉のみを使用するうちに、

相手に自分の想いを的確に伝えることができず、

その結果、その行為も面倒になるのではないでしょうか。

 

人は、言葉を頼りにして物事を考えます。

自分の気持ちを正確に伝える言葉、

その場、相手に合った言葉を、

精度を高めて使うことができる語彙力を持てば、

より深く考えたメッセージを伝えることができます。

そして言葉を深く考えることは、

思考力・イメージ力に繋がります。

そして何よりコミニュケーション力も高めることができます。

言葉が貧しいと単純な思考回路になってしまいます。

感情を細かく表現できず、

結果、感情のコントロールも苦手になる可能性があります。

語彙が足りないと、自分がなぜ怒っているのかを、

相手に伝えられず、怒りのスイッチが一気に入ることがある、と言います。

 

感情をコントロールするには、

自分自身を豊かに表現できる語彙力、

それが大切な鍵となるのです。

 

その為には、常に本を読むことです。

習慣にして、豊富な言葉に慣れ、染み込ませる事が一番です。

小学生、中学生なら、分からない言葉は、常に辞書を引かせてください。

一年もすると、思考力・表現力に一段と差がでてきます。

このような辞書を使った学習は、全国的に広がっていて、成果も出ています。

島根県の小学校で、2017年度、言葉の意味を問うテストをしたところ、

同学習の実践校の正答率は48%、そうでない学校は24%だったそうです。

 

「相手の言葉を理解し、自分の気持ちを的確に伝える語彙力は

社会生活を送る上で不可欠。微妙な心の動きも表現できれば、

細やかなコミニュケーションが可能になる。語彙は本や新聞を読まずには増やせない」

と明治大学の斎藤 孝教授(59)もお話しされています。。

改めて、読書のすばらしい効用を再確認してほしいと思います。

 

ぜひ、小さいころから、絵本の読み聞かせ、そして本好きになる環境を

ご家庭でつくっていきましょう。

 

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