2020.04.17
【絵本読みから得られる力】
今現在、外遊びが大好きな子ども達も、
家の中での遊びを余儀なくされる状況が続いています。
お母さん達も、普段エネルギーのかたまりのような我が子が、
体を持て余している様子に心を痛めていらっしゃることでしょう。
ですが、どんな状況も悪い事ばかりではないはず。
この機会に、お子さん達を「本の虫」に育ててみましょう。
昔から、本好きの人のことを「本の虫」と表現します。
本好きの人は、幼児期に保護者からたくさんの「絵本の読み聞かせ」
をして貰っています。
ではなぜ、幼少期から本の読み聞かせが大切なのでしょう。
絵本の読み聞かせから、子どもが得るものの一つに「語彙力」があります。
一般的に2歳児が知っている実質的な語彙(ごい=単語)数は、
約250語といわれています。
七田に通う子ども達の語彙数は、
同年齢児童の約4倍と言われています。(2歳児で約1000語)。
七田ではフラッシュカードでの積極的な入力に加え、
ご家庭での絵本の読み聞かせの推奨や暗唱に力を入れていることもあり、
多くの生徒さんが語彙が豊かで、また本好きに育ちます。
語彙力がある程、思考の幅が広がります。
本の読み聞かせをすることで、語彙力が上がる。
それは思考能力の向上へとつながっていくのです。
もう一つ、絵本の読み聞かせで育つ力として「イメージ力」があります。
絵本はテレビ等の動画とは違い静止画です。
子ども達はお話しを聞きながら、その静止画の世界を、
自身のイメージで自由に動きを与え想像するようになります。
実際に人が視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚を通して
体験出来るものはごくわずかです。
しかし、イメージの力を使えば、
その制約を超えてあらゆることを疑似体験することができるのです。
子ども達が幼い頃味わった疑似体験する楽しさが、
次第に自分で読みたい本を選ぶという
「本の虫」への道につながっていくのです。
先ずは絵本だからこそ味わえる「イメージすることの楽しさ」を
おとながお子さんと共有してみましょう。
「どんな味がするんだろう」「どこまで飛んでいったのかな?」等々。
そういった楽しい言葉のやりとりの中からも、
子どもはどんどん語彙の幅を広げ、イメージ力を高めていきます。
また、この「イメージ力」は右脳の持つ様々な力を引き出す上で、
欠かすことの出来ない大きな役割を担います。
絵本読みの大切さを少しはお伝えできたでしょうか。
そしてもし、お子さんが何度も同じ本を「読んで!」と
言ってきたら大きなチャンスです。
繰り返し読む中で、「一緒に(声に出して)読んでみよう。」
と誘ってみましょう。
それは暗唱への大きな第一歩です!
大変な日々ではありますが、未来を担う子ども達のためにも、
私達皆でこの苦況を智恵と勇気と笑顔を持って乗り越えていきたいですね。