2020.04.08
ストレスと向き合いましょう
春の暖かい日差しの中、
時折吹く風で桜の花びらが一気に舞い落ちながら、
道路をピンク色に染めています。
美しい春の風物詩ですが、
今年はいつもより寂しく感じてしまいます。
家の中で過ごさなければならない今、
毎日をどのように過ごしたら良いか、
頭を悩ませていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
人は誰しもストレスを抱えているものです。
そして、ストレス=ダメなものとされて、
それが無意識にストレスをためる原因にもなっています。
ストレスを解消するのは、まずはストレスに向き合うことが大事です。
ご自分に今どんなストレスがかかっているのか、客観的に観察します。
弱いストレスなのか、強いストレスなのか。
ドキドキするものなのか、気分が落ち込むものなのか。
我慢するストレスなのか、あるいは頑張るストレスなのか、
などを見極めていくのです。
それと同時に、ご自分の気晴らしリストを作ってみましょう。
ご自身が楽しみにしていることや、気晴らしになることを、
いくつも書き出してみるのです。難しく考える必要はありません。
例えば、散歩する。空を見る。音楽を聴く。眠る。本を読む。
お菓子を食べる。雑談をする。など
思いつくまま、たくさん書き出してください。
そして、実際にストレスを感じたら、先程の気晴らしリストの中から、
そのストレスに見合った対策を選び出し、実行してみるのです。
実行してみて、どのくらいの達成感や喜びがあったかを
10点満点中何点だったかを数値化して、客観的に分かるようにしてみます。
このストレスの数値化により、脳の中で、ある変化が起こってきます。
そもそも、ストレスとは、脳の中に人間の感情を司る「偏桃体」
という部位が関係していています。
この偏桃体は、視覚や聴覚や味覚といった感覚器からの情報を
「快」か「不快」で判断している場所です。
それは、不安や緊張・恐怖といったストレスを
わが身に伝える役割を担っているといえます。
幼少期にストレスを受け続けると偏桃体が大きくなり、
小さなストレスにも過敏に反応してしまうとも言われています。
ストレスを数値化することは、脳の中の認知や取捨選択などを司る
前頭葉の一部の活性化につながり、それが偏桃体の活動に
ブレーキをかけてくれるのです。
結果、ストレスを感じにくくなり、健康レベルがあがることになります。
ご家族みんなで、楽しみや気晴らしリストを作り、
実行してみたらいかがでしょうか。
点数の高かった楽しめるものを繰り返すことで、
ストレスの耐性強度が増していきますよ。
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