2022.11.18
学びはまねびから
本日は、「倣うことの大切さ」についてお伝えしたいと思います。
現代は個性が大事とされる世の中で、
模倣は価値がないように思われがちです。
しかし、倣い学ぶことでこそ、
豊かな個性を育てる土壌が作られるのです。
「学ぶ」ということは、
「子どもの手習いのように、正しい手本を見ながら、
できるだけそれに似せて書くようにすることである。」
と言われております。
「学び」は「まねび」とも言われるように、
何かを習得するときは、「まね」をすることからスタートします。
剣道や茶道、能など、道や芸事を学ぶ基本姿勢を表す言葉に
「修・破・離」(しゅ・は・り)というものがあります。
修・・・指導者の教えや手本を守り、その通りに基本を身につける段階
破・・・手本がしっかりと習得できており、自分なりの考えや工夫を加えて、応用してみる段階
離・・・基本を守りつつも、手本を離れ、さらに上を目指し、自分の技を生み出していく段階
私たちはつい、独創的な発想というと、
最初から他にはない、個性的なものを求めてしまいがちです。
しかし、何もないところから、自分らしさは生まれません。
基本があってはじめて、その上に個性が花開くのです
子どもと「まねっこ遊び」を行ってみましょう。
子どもに絵や作文、習字、ピアノ、スポーツなどをさせるときは、
「修・破・離」を大切にしましょう。
例えば、絵で考えてみましょう。
自由気ままな絵を描くのは、
子どもにとっては楽しいかもしれません。
けれど、それではなかなか上達できないうえ、
上手く描けないことで、
絵が嫌いになってしまう場合もあります。
そこで、最初はまねをして描かせることから始めましょう。
基本的な形や魚、木、花、人の顔、身体、など、
まず描けるようになりたい基本の絵を繰り返し練習します。
まねっこ遊びの感覚で、
「お星さまの形をまねしてみよう」
「花をまねして描いてみよう」
などと行うと、楽しく取り組めます。
大人でも、絵を描くのが苦手でという人がいます。
そういう人は、これらの基本の型が身についていないために、
どのように描けばよいかわからずに、形が狂ってしまうのです。
基本さえ身についていれば、あとは応用です。
スポーツも同様です。
野球で言うならば、バットの基本的な握り方、
スタンス、構え方を学び、モデルとするフォームを決め、
そのフォームどおりにバットを振れるように
何度も何度も素振りをします。
つまり、基本の型をきちんと身につけることが、
その後につながるのです。
基本をおろそかにしないようにしましょう。
ご家庭で、まねっこ遊びを行っていきましょう!
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