2022.01.02
反抗期とは
今日は多くの保護者様が悩まれる反抗期についてお話させていただきます。
反抗期は大人になるまでに、2回ほど訪れると言われています。
1回目は2歳から5歳の幼児期に起こります。
2回目は中学生頃の思春期です。
どちらも「自分なりに、思うようにやってみたい」という欲求から起こるものです。
今回は幼児期の反抗期についてお話いたします。
周囲の大人の言うことに対して、なんでも「やだ」と反抗することが多くなるため、
イヤイヤ期ともいわれています。
何でもイヤイヤと言われるので、保護者様は日々、困惑しますが、
このような反応は、とても順調に成長している証です。
これまでは、すべてを保護者様にしてもらい、「こうしたい」と自分の考えを言ったり、
行動に出したりということはできませんでした。
しかし、少しずつ言葉を覚え始め、自分自身で動けるようになると、
自我が芽生え、「自分の思い通りにしたい」といった欲求が大きくなるのです。
成長の過程で誰もが通る道なので、何ら悩む必要はありません。
それどころか、反抗期は自立に向けた、成長の重要な第一歩です。
芽生えた自我を健やかに育てるためにも、「今はこういう時期なんだ」と理解し、
きちんと受け止め、見守ることが大切です。
幼児期の反抗は、保護者様からの提案に対して、何でも「やだ、しない」
という態度をとります。
このとき、保護者様は、お子様の反抗に腹を立てたりせず、
余裕をもって接していきましょう。
また、お子様が選択できる質問をすることも効果的です。
例えば、「今日のおやつは、パンケーキでいい?」とお子様に質問するのではなく、
「今日のおやつは、パンケーキとおむすびどっちがいい?」などと言って、
お子様に選んでもらうと、お子様は、自分の意見を聞いてもらえたという
満足感を得ることができます。
反抗に対して、何でも「いけません」と頭ごなしに押さえつけることはよくありません。
その場では収まったとしても、お子様自身が納得していないと、
より反抗心を煽ってしまったり、心を閉ざしたりしてしまうこともあります。
なるべくお子様の意見を聞き、ダメなことは、それがなぜダメなのかを
説明してあげることが大切です。
理由がわかると、お子様も納得するものです。
反抗はなぜするのか?
それは「かまってほしい」という気持ちや、
さみしい気持ちが態度に表されている場合もあります。
仕事や家事に追われ、忙しいからと、コミュニケーション不足になっていないか。
また、きょうだいがいる場合は、下のお子様ばかりをかまい、
上のお子様をないがしろにしていないかなど、見直してみることが大切です。
心が満たされると、落ち着くこともよくあります。
反抗期は親子関係を見直す良い機会ととらえ、
お子様と共に成長していただけたらと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。