2021.12.19
目標設定が大きな力を育みます
今日はお子様の生活の中で、目標設定がなぜ大切なのか
ということをお伝えさせていただきます。
お子様の力を引き出したいと望むあまり、保護者様が陥りがちな落とし穴があります。
初めてプリント学習を始めた時は、お子様が線を引けた、〇を描けた
といった小さなことが、保護者様にとっての大きな喜びになります。
ところが、お子様にできることが増えてくると、保護者様の中に欲が生まれます。
少しでも早く、高いレベルに進ませたいと考えるあまり、
一度にたくさんの量を与えたり、先へ先へと進ませようとしてしまうのです。
そこに、お子様自身の能力や心が添っていればよいのですが、
多くの場合、そうではありません。
お子様の心が不在のまま、保護者様の思いだけで、急がせてしまうのです。
しかし、それだけではうまくいきません。
お子様の力を高く引き出したいと願うなら、「繰り返しと継続」を
大切にしなくてはなりません。
脳の研究から、一度学んだことをそのままにしておくと、脳は通常、
「9時間後には60%以上を忘れ、6日後には24%しか覚えていない」
ということが分かっています。
そこで、週に一度、1時間の取り組みをさせるよりも、
できるだけ毎日10分でもよいので、続けて取り組ませることが効果的です。
また、もう一つ忘れてはいけない大切なポイントがあります。
お子様自身の「心」が添った取り組みであることです。
保護者様がいくら、お子様に毎日取り組みを続けさせようと思っても、
お子様自身にやる気がなく、渋々取り組んでいるのでは、意味がありません。
ただ、その日のノルマをこなしているだけでは、
学ぶことの楽しさを味わうことができません。
お子様に無理やりさせていては、保護者様自身もその取り組みがストレスとなります。
そのストレスは更にお子様に伝わり、取り組みが面白くないという
マイナスの悪循環が生まれてしまいます。
そうではなく、お子様自身も「楽しい」「やりたい」
と思いながら取り組むことが何より大切です。
お子様が取り組みを楽しみにできるような、
また、自然に習慣として身につけることができるような工夫が必要です。
それがお子様のやる気を引き出し、能力を伸ばす秘訣です。
お子様のやる気を引き出しながら、取り組みの継続を習慣にするには、
「目標設定」をすることです。
それは、お子様がどのような状態かを知ることであり、
今現在のお子様の力を見極め、どのような力を伸ばすとよいか、
何をするとよいかを考えることです。
何よりも、お子様にあった内容を与えることが大切です。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。